君のいる世界 …１０ ページ50
季節は移り、澄み渡る青空に秋空特有の高さを感じ始めた頃…
その日、オレと宏光は迎えの車に乗り本宅へ向かった
ブラックスーツのオレと濃紺のスーツの宏光…
左腕にはお揃いのバングルを嵌め、オレ達は後部座席で時折視線を交わしながら、《今日》という日を噛み締めていた
｢オレがいる、大丈夫だから｣
｢ん…｣
緊張した面持ちで、オレの隣に座ってる宏光…無理もない、今日はオレ達二人の《今から》の人生が決まる日
…そして《如月》の全幹部にオレ達二人の存在を知らしめる儀式が執り行われる日でもあった
本宅正門に車が横付けされる
ズラリと部屋住の若いヤツらが出迎えに出ていた
｢太輔坊、お帰りなさいませ｣
｢本日は誠におめでとうございます｣
全員が正装のブラックスーツを身につけ、一矢乱れずオレ達に頭を下げる
｢出迎えご苦労、松永は？｣
宏光を伴い正門を入ると、居住まいを正した松永が上がり框に正座をし、オレ達の姿を目にするとスルリと頭を下げた
｢お健やかにこの日を迎えられ何よりと存じます…今日の佳き日の采配を仰せつかりましたコト、松永龍樹、恐悦至極に存じます…儀式に先立ちお二人共、どうぞ控えの間でお着替えを…｣
｢松永、今日までの準備滞り無くよく務めてくれた、礼を言う｣
｢勿体ないお言葉、ありがとうございます、では…｣
松永がチラリと背後に目をやると、背後に控えていたブラックスーツの二階堂、千賀、宮田が
｢控えの間に御案内致します｣
と仰々しく迎えに来た
3人の姿を見て、強張っていた宏光の表情が少しだけ綻んだ様に思えた
いつに無く静けさが漂う本宅の廊下
言葉も無く、オレ達五人はほぼ最奥に向かった
案内された和室の障子を二階堂が開けると、スッと体に染み込むような清々しいお香の香りがオレ達を出迎えてくれた
｢コチラが専務の控え室、介添は二階堂が致します｣
｢宏光さんは、違うお部屋でお着替えを…介添は千賀と宮田が務めます｣
｢え？、オレ太輔と同じ部屋じゃねえのかよ…｣
不安げな声とそれと同じ表情が宏光に浮かぶ
その宏光の様子を見て、二階堂が快活な声を掛けた
｢大丈夫だってミツ、後から会えるから！｣
｢ちょっとニカ、ミツはもう今日から友達じゃないよ、《姐さん》だよ！、オレらとは立場違うんだから、松永さんに馴れ馴れしくするなって言われただろ！｣
｢あ、そか…｣
ショボン…と二階堂が肩を落とす
それを見て、今度は逆に宏光が二階堂を気遣う素振りを見せた
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GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！連コメありがとうございます！どうにかこうにか無理やりこじつけました！お目付け役の許可も出たので《姐さん》まっしぐらｗもはや元ネタ要素はどこに…ｗｗｗ宜しければ最後までお付き合い下さればと思います、コメ大感謝です！ (2017年4月10日 23時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - |д･) 今さらですが…元ネタ知らないです（笑）なのでいつも通り新しいお話として楽しんでます(*´艸`)移行!!いっくらでもしちゃってください!!! (2017年4月10日 0時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！連コメありがとうございます！ネタバレ続いておりますｗｗでも話数に収まるかめっちゃ不安…残り４話、ヤバいかもです！あーどうしよ焦焦、移行になったらゴメンなさい、そしてつまんなかったらもっとゴメンなさいです！コメ大感謝です！ (2017年4月9日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - 連コメごめんなさい！Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉこんなところで宏光の名前が…!まさか同じ世界世界の住人!?めっちゃ気になりますー!!! (2017年4月9日 18時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは！コメありがとうございます！あは、どうにか《first end》まで辿り着けましたｗｗココからちょこっとだけ《姐さん》への道を追加します、final endまで宜しければ覗いて見て下さると嬉しいです！コメ大感謝です！ (2017年4月9日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年3月21日 16時
