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sonata:4 ページ38

「よっしゃー来た!12時ッ!」

今まで眠たげだった宏光が、《12時》にピコンっ!て反応する

そして宏光はオレの腕からスルリと抜け出すと部屋に置いてあるチェストの引き出しを開けた

「え、なに?」
唐突な行動にちょっと驚いて聞くと、いたずらっぽい笑顔を向けてきた

「へへー、なんだろな…」

そう言うと、引き出しから何かを大切そうに胸に抱き締めてオレのトコに戻ってきた
ぴょんてベッドに飛び乗ると、ハニカミ笑顔に目をキラキラさせ、オレに向かって緑と赤のリボンが結んである包みを差し出した

「宏光…」
「太輔、メリークリスマス!…コレ、オレからのプレゼント…」

差し出された白い包みに、オレの目が釘付けになった

プレゼントと宏光の顔を交互に見ると、「へへ」宏光の照れくさそうな笑い声

「オレに…?」
「あたりめぇじゃん!…何がいいかスゲェ考えたけど、今のオマエが一番欲しいものってコレなのかなって…」

極上の笑みと優しい眼差し…そして、宏光からの初めてのクリスマスプレゼント…

オレは胸が一杯で、言葉に詰まってしまった

「…あ、えと、…ありがとう、開けていい?」
「うん、もちろん!」

掌より少しだけ大きな包み…

クリスマスカラーのリボンを解き、白いレースの透かし模様の包み紙を開く…出てきたのは白い箱

宏光に目をやると、何だか期待感にワクワクしてるような表情
クス…なんかオレより楽しそう…

フタを開け、包み紙と同じレース模様の薄紙を捲る

「…ッ、コレ……ッ…」

入っていたのは、《雪華》がデザインされてるシルバーのフォトフレーム…そして、中に入っていた写真は…


「…母さん…」

たった一度…あの雪の庭で会った人なのに、直ぐにその人だと分かった…そして両腕に抱いている二人の赤ん坊…


「…雅喜と…オレ……?」

「うん、そうだよ…、オマエ、お母さんに抱いてもらった記憶が無いって言ってたからさ、…せめて写真の中だけでも、ちゃんとお母さんに抱きしめられて愛されてたコト知って欲しくてな…、相澤先生に頼んで探してもらったんだ…」

「ユリに?」

「…オレじゃ探せないしな…本宅だっけ、…ソコで探してくれたみたいだ、オマエのお母さんが使ってた部屋に、この1枚だけキレイな箱に入れてとってあったって教えてくれた…」


ユリ、松永に頼んで本宅に探しに来てくれたのか…

如月には存在しないオレ…
コレが表には出せない写真なのは明らかだった

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GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!どうにかこうにか無理やりこじつけました!お目付け役の許可も出たので《姐さん》まっしぐらwもはや元ネタ要素はどこに…www宜しければ最後までお付き合い下さればと思います、コメ大感謝です! (2017年4月10日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - |д・) 今さらですが…元ネタ知らないです(笑)なのでいつも通り新しいお話として楽しんでます(*´艸`)移行!!いっくらでもしちゃってください!!! (2017年4月10日 0時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!ネタバレ続いておりますwwでも話数に収まるかめっちゃ不安…残り4話、ヤバいかもです!あーどうしよ焦焦、移行になったらゴメンなさい、そしてつまんなかったらもっとゴメンなさいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - 連コメごめんなさい!Σ(゚∀゚ノ)ノこんなところで宏光の名前が…!まさか同じ世界世界の住人!?めっちゃ気になりますー!!! (2017年4月9日 18時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!コメありがとうございます!あは、どうにか《first end》まで辿り着けましたwwココからちょこっとだけ《姐さん》への道を追加します、final endまで宜しければ覗いて見て下さると嬉しいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年3月21日 16時

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