Serenade:20 ページ21
「…太輔」
「これから玉森の家行くわ、宏光…迎えに行く、だーかーら!下りろって!、マジおま重てぇんだよ!」
「…ったく、可愛くねぇの!…クス、さっさと行けバカ太輔!」
渉は、オレの頭をぐしゃぐしゃかき混ぜると、やっと押さえつけたカラダを解放してくれた
差し出された手を掴むと、グイッと床から引っ張り上げてくれた
ぶつけた背中と腰が…イテテ…
「…ってぇ、マジで容赦ねぇよなオマエ」
「当たり前!言うこと聞かない子には渉かーさんの強めのお仕置き!」
「お仕置きって、…でも、ありがとな…踏み出す勇気…出たわ」
「そうか、なら何よりだ…早く行ってやれ」
「うん……あのさ、店…しっちゃかめっちゃかになっちまってる…」
「あ、…ホントだ…」
同時に向けた視線の先には、ぶつかった拍子に傾いた飾り棚と、それに飾ってたレトロなブリキの玩具やカメラの残骸…カウンターの上にあったグラスやおつまみ入れたガラス瓶がひっくり返り中身がそこかしこに全部散らばっていた
同じタイミングで、また顔が合う…
「…ま、コレはコレでしょうがねぇな…」
「…悪ぃ…」
「オマエさ、これからもオレと友達でいたいならさっさとミツ連れて帰れよな!ホラ行けよって!」
後ろから肩掴まれて、ドアにグイグイ押してくる渉…渉の優しさを、今ほど有難いと思ったことは無かった…
「…ありがと、渉…」
「お前らは大丈夫だ…必ず2人で幸せになれる…」
「うん…、オレもそう信じてる…なら行くわ…」
「おう…いってら!」
ドアが閉まると同時に、オレは走り出した…
駅前でタクシーを捕まえ、行き先を告げる
「お願いします、急いで下さい…」
交差点でタクシーが反転し、スピードが増した
もう同じ過ちは繰り返さない…
宏光…
例え今、オマエがオレを許せなくても構わない
オレとの未来を考えられなくても…それでいい…
オレの気持ちを伝えたい…
7年前も今も、オレのお前への想いは何一つ変わってないことを…どんな宏光も、オレにとって愛しいに変わりないということ…
会いたい…
宏光…
《君のいる世界》こそが…
オレの《生きてる意味》そのものなんだ…
420人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!どうにかこうにか無理やりこじつけました!お目付け役の許可も出たので《姐さん》まっしぐらwもはや元ネタ要素はどこに…www宜しければ最後までお付き合い下さればと思います、コメ大感謝です! (2017年4月10日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - |д・) 今さらですが…元ネタ知らないです(笑)なのでいつも通り新しいお話として楽しんでます(*´艸`)移行!!いっくらでもしちゃってください!!! (2017年4月10日 0時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!ネタバレ続いておりますwwでも話数に収まるかめっちゃ不安…残り4話、ヤバいかもです!あーどうしよ焦焦、移行になったらゴメンなさい、そしてつまんなかったらもっとゴメンなさいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - 連コメごめんなさい!Σ(゚∀゚ノ)ノこんなところで宏光の名前が…!まさか同じ世界世界の住人!?めっちゃ気になりますー!!! (2017年4月9日 18時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!コメありがとうございます!あは、どうにか《first end》まで辿り着けましたwwココからちょこっとだけ《姐さん》への道を追加します、final endまで宜しければ覗いて見て下さると嬉しいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年3月21日 16時