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Serenade:11 ページ12

「…ッ!?大丈夫かよ…ッ」

ゴールを止めにきた数人に押し倒されたミツ

オレはグラウンドの境の鉄柵に顔を近づけて様子を伺った

ミツのカラダはガタイのいい連中に埋もれて、赤色のシューズしかコッチからは見えなくて…

数人が立ち上がったけど、1人だけが…ふざけてんのかミツに覆いかぶさったままだった
けど、次の瞬間…そのカラダが抵抗するミツの蹴りで後ろに吹っ飛んだ

ミツは起き上がらないどころか、グラウンドを這いずるようにしてた、まるでそこから逃げ出すように…

「ぜってぇヤバい…ッ!」

鉄柵を乗り越え、俺はグラウンドに飛び降りた

吹っ飛ばされたヤツを気遣うのと、ミツのただならぬ様子にミツを介抱しようとした生徒が近寄りその手を掴んだ

その手を払い除け、ミツは悲鳴に近い声をあげた

「…触るなっっ!イヤだッ!…イヤだヤメ…ッッ!!」
「北山っちどうしたんだよッ!」
「ちょ、みっくんッ!!」
「誰か職員室行ってこいッッッ!」

事態がわからない生徒達は、とりあえずミツを落ち着かせようと近寄り、そのカラダに触れようとする

走って近づくにつれ、ミツの顔が恐怖に引き攣り、ミツの目の前に見えている景色があの日であるコトを教えてきた

「ヤダ…っ、イヤだ誰かっイヤだァッ!…ッ!」
グラウンドに響き渡る程の悲痛な絶叫

両手両足を使って、激しく何かに抵抗するようなミツ

「みっくん!」
止めさせようと、また一人がミツに近づいた
「やめろって!触ったらダメだ!」
「ッえ?」

突然現れたオレに、生徒達が呆気に取られオレとミツに視線が釘付けになる

「ミツ落ち着けって!オレだよ!、ニカ…わかるだろッ!?」

仰向けのカラダ、上半身を起こしオレを見ても、その目にオレがオレとして映っていないのは明らかだった

「ミツ…」

「ヤダッ!…知らないッ誰も知らないッ!…太輔ッ、太輔助けて…ッ!」

襲ってくる恐怖の対象から逃げようと、ミツは後退りしながらオレから離れようとする

「ミツ、オレはニカだってば!、分かんねぇのかよ!」
「来ないで…っ、来るな……ッ、近寄んなッゲス野郎ッ!」

その目には嫌悪感と恐怖感しか無い
どうすりゃいいんだ

「たいすけ、太輔ドコ…ッ…」




「北山くんっ!」

気付くとメガネを掛けたスーツの人が生徒と一緒にコッチに走ってきた

その人は躊躇うこともせずミツに触れ、その胸に引き寄せた

「ヤダ触んな…っ!イヤだァッッ!」
「北山くんッ!来るから、太輔くんが来るから!」

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GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!どうにかこうにか無理やりこじつけました!お目付け役の許可も出たので《姐さん》まっしぐらwもはや元ネタ要素はどこに…www宜しければ最後までお付き合い下さればと思います、コメ大感謝です! (2017年4月10日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - |д・) 今さらですが…元ネタ知らないです(笑)なのでいつも通り新しいお話として楽しんでます(*´艸`)移行!!いっくらでもしちゃってください!!! (2017年4月10日 0時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは!連コメありがとうございます!ネタバレ続いておりますwwでも話数に収まるかめっちゃ不安…残り4話、ヤバいかもです!あーどうしよ焦焦、移行になったらゴメンなさい、そしてつまんなかったらもっとゴメンなさいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - 連コメごめんなさい!Σ(゚∀゚ノ)ノこんなところで宏光の名前が…!まさか同じ世界世界の住人!?めっちゃ気になりますー!!! (2017年4月9日 18時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!コメありがとうございます!あは、どうにか《first end》まで辿り着けましたwwココからちょこっとだけ《姐さん》への道を追加します、final endまで宜しければ覗いて見て下さると嬉しいです!コメ大感謝です! (2017年4月9日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年3月21日 16時

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