Re:94 ページ48
最後の日…
璃久はホントにフツーに一日を事務所で過した…
皆と笑って会話して仕事して…ソレこそ明日からもういないなんてウソみたいに…
そして終業時刻になる頃、一旦所長室に呼ばれ、今度は所長と一緒に事務所に戻ってきた
「じゃ皆さん、短い間でしたけどお世話になりました…ココで学んだコト、全然忘れません…」
ペコってアタマ下げて…その挨拶に一番に岸がボロボロ涙流して璃久に抱きついた
「葉山…ホントに行っちゃうのかよ…」
「岸さん…あ〜もぉ泣かないでくださいよ」
「…ック…オマエさ…カラダと一緒で…存在感……ヒック…デカすぎんだよ…どうすんだよ明日から…高いとこのモン…誰に頼めばいいんだよ…ック」
岸のイミフな引き止めに、所長も苦笑い…
「岸、倉庫専用の脚立買っといたから、葉山くんいなくても大丈夫だろう、もう泣き止みなさい」
「脚立…めんどくさいです…」
そのワガママな呟きに、全員が爆笑して璃久も笑ってた…最初はこの2人めっちゃ仲悪かったのに、いつの間にか岸と安井くんと璃久の間には奇妙な友情が芽生えていた様だった
「お父さんの手伝い、しっかりやれよ」
「はい、安井さんのCAD起こし、スゲェ勉強になりました、ありがとうございました」
「葉山オレには?」
「岸さんは…出来ない時の絶妙な言い訳が勉強になりました!」
「なんだよソレっ!」
泣き笑いの岸…そして璃久は他の仲間にも一人ずつ挨拶をして行った
「チーフ…」
「ん?」
「……」
オレの顔をただ見るだけで、璃久は言葉を探してるようだった
「北山チーフ、葉山くんを駅まで送ってやってくれ、私の車を使いなさい…雨が降ってきてるようだ」
所長が、ポケットから車の鍵を渡してきた
所長の言葉に璃久が反応し、所長とオレを交互に見ると、所長はオレに頷いてみせた
「…分かりました、…行くぞ、葉山…」
「…あ、…はい、じゃ…これで失礼します」
「葉山、また来いよ」
「頑張れよ」
名残惜しい空気が事務所に漂う…璃久は、ホントにこの事務所の一員としてその存在をオレ達に残していたんだと、出ていくコトを改めて残念に思った…
駐車場に停めてある所長の四駆…
荷物を後部座席に乗せ、運転席に行こうとすると璃久に手を引かれて助手席に連れてかれた
「オレが運転します」
「え?」
「チーフ仕事終わってるし…保育園、見に行っていいですか?」
遠慮がちに聞いてくる璃久…
ホントは竣工まで、一緒に仕事をしたかった…
「いいよ…」
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時