Re:81 ページ35
「無論私達は、先生が下さった設計をカタチにすることは出来ます…ですが、設計そのもの…葉山先生のアタマの中にあるデザインをカタチに起こすコトは絶対出来ないんです、現在右手が使えない先生は、口頭で指示をして下さいますが細かな感覚を理解し線に直すのは、私達には限界がある、ソレが出来るのは先生ご自身、そして璃久さんだけなんです」
「けど、ソレって南條さん達の考えですよね、オレにはあの人がオレを受け入れるとは思えない」
「仰る通り、コレは私達デザイナーのみの見解です、ですが葉山先生も璃久さんを手許に置いてご自身の経験を伝えたいと思っておられるのは間違いないです、なぜなら璃久さんしか葉山先生を超えられる方はいないのですから」
急にそんなコト言われても、返事なんかスグに出せるワケ無くて…
南條さんもソレは分かってるみたいで、即答は求めてこなかった、ただ帰り際
「葉山先生の感性に、璃久さんの若く新しい感性が加われば《HAYAMA design company》は大きな飛躍が出来ると思います、私達もお帰りをお待ちしています」
と告げて帰っていった
ドアが閉まる音を聞きながら…やっと一人きりになれたコトに、オレはホッとしていた
色んなコトがあり過ぎて、頭が爆発しそうだ
ココを辞めて親父の会社に戻る…
この降って湧いた申し出に、オレは心底戸惑い困惑していた
蟠りは薄まったとは言え、やはり病気の母親を何年も放ったらかしにしていたオヤジには未だに心開けない部分があるのも事実だった
そのオヤジと一緒に仕事…?
大体、あのプライドのカタマリの様なオトコが、オレを素直に受け入れるとは到底思えない
それに……
甘っちょろいと言われても何でも…あの人を近くに感じていたかった、例えオレを見てくれるコトが1000%無いとしても…
だけど、オレじゃないその人と幸せな日々を送るチーフを、この先見つめ続けるだけで満足できるのか?という、自身への未知の怖さもあった
いつかこの想いが暴走して……あの人を…
「どうすりゃ…いんだよ…」
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時