Re:76 ページ30
何だか、もう少しで成功しそうなイタズラが見つかった、子どもみたいな顔…
「…プッ…」
なんか…面白いっていうよりホントに可愛くて…思わず口許抑えたけど、笑い声堪えること出来なかった
「…クスクス…そんな、プッ…フフ…飛び跳ねなくても脚立持ってくればよくない?」
「…だって、…前は取れたもん…」
身長差からのナチュラル上目遣い、そんで、《もん》…って…ナニソレ?
しかも見られたコト恥ずかしがってんのか、届かなかったことに落胆してんのか…ショボン…てしてるからいつもよか余計ちっちゃく見える
仕方ないなぁ…
「チーフも岸さんも、ホントにもぉ……取りたかっのって、どれ?」
そう聞くと、チーフの目がキランww
「アレ!一番上の棚の右から…」
一生懸命棚の前で背伸びして手を伸ばし、オレに欲しい資料伝えてくる
別になんの気もなくその背後に立ち、チーフの伸ばしてる手の先に自分の手を持っていった
ちなみに、189のオレにとってはどうってことない高さと距離感ww
「コレ?」
「違う、…んと、アレ?ここにあるはずなのに…」
なんか目線の必死さがいじらしいと言うか…
けど、背後からチーフを見下ろしたオレの視線は、ある一点に釘付けになった、…ソレは浮いた襟から覗く紅い…アト…
ソレがなんなのかはすぐわかった…
この人が本当に《藤ヶ谷宏光》であるコトを見せつける…紅いシルシ
そのカラダには、藤ヶ谷さんとの時間と育んできた愛情が刻みつけられている
そしてソレは、この人を守る様に抱き締めてる藤ヶ谷太輔の深い想いの全てだ…
「あ、…璃久、あった!コッチ……ッ…!?」
オレは伸ばしたチーフの手を掴み、後ろから片腕を胸に回し引き寄せた
強ばる、チーフのカラダ…
「………」
愛しくて…堪らなく愛しくて……その柔らかな髪にキスする様に唇を寄せた…鼻を擽る甘い香り…
チーフは何も言わず、身動ぎ一つせずそのまま立ち尽くしていた…
ガラスの向こう側のチーフ…
そのガラスを叩き壊し、血の滲んだ手を伸ばせば、この人に届くんだろうか…
このまま…オレの……
無意識に、抱き寄せた腕に力が入る…
オレの胸に余るほど華奢な姿
胸元の腕に、そっと一回り小さな手が触れてきた…抵抗し外すでもなく、労わるように添えられる
「…璃久、…めんどくせぇ兄ちゃんでゴメンな…」
兄ちゃんで、ゴメンな……、
ソレが…答え…
その言葉は、絶対に壊れないガラスの隔たりをオレに伝えてきた
464人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時