3話 ページ4
ヤベッっ!!!ぶつかるッッ
あわや衝突事故ッッ!?
反射的に目を閉じて、カラダを強ばらせたけど、その後、衝撃も痛みもオレのカラダには起こらなかった
変わりに降ってきたのは、怒声
「何やってんだッッ!危ねぇだろっッッ!」
「すいませんッッ!ゴメンなさいッッ!」
どうやら、衝突寸前で相手の自転車が急ブレーキと見事なハンドルさばきで回避してくれた様で…
焦りまくって下げた頭を上げると、オレの目の前には、同じ制服を着た男子がいた
短髪黒髪…オレより少しだけ背が高いその人…
絶対に見たこと無い人なのに…どうしてだろう…《やっと会えた…》と心が波だった…
「なんだよ…」
きっとオレ、今、ガン見してるんだろう
その人の目に、あからさまな不快感が見える
「…ったく、気をつけろよっ!、マジ信じらんねぇ…」
キツい視線を投げつけ、ブツクサそう言ってその場から離れようとする自転車の荷台を、瞬間オレは引っ掴み、ペダルを漕ぐ勢いにストップをかけ、相手のカラダがつんのめった
「ぬわっ!テメ離せっ!」
振り向きざま睨みつけてくるけど、オレだって困るッ!バスさっき横を通り過ぎて行ったしッ!このままオレの部活人生終わらせらんない!
ここは、言うしかないッッ!!
「お願い、乗せてッッ!」
「はっ!?」
「もうバス行っちゃった!今日遅刻したら、部活出禁!乗せて!」
ド怒り炎の助降臨!
「はあ?知るかよッッ!!離せって!」
「乗っけてくれるまで、離さないッッ!」
「ふざけろテメェ!」
「絶対お礼するっ!お願いしますッッ!同じ学校だし、タメだろ!頼むッッ!」
お願い目力MAX!!
その人の表情が、ド怒りからド呆れに変わる
神はオレに味方した?
「…も、信じらんねぇ!さっさと乗れよっっ!クソうぜぇっ!」
「あ、ありがとぉぉ!恩に着るッッ!」
名前も知らない、初めて会ったその人と
学チャリに二ケツ…
軽快に流れていく風景…
甘い金木犀の香り…
気持ちいい向かい風に靡く黒髪…
後ろから時々見えるその横顔は…
ハッとするほど…
キレイだった…────
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GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 宜しければ最後まで見守って頂ければ嬉しいです!コメ大感謝です! (2018年4月9日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» こんばんは!コメ有りのお知らせが来て、ビックリしましたーw再読ありがとうございます!なんか恥ずかしいw、設定がブレまくってるので、その辺は大目に見て下されば有難いですw恋蕾は、vol.5に入ることが決定でございます、相変わらず無駄エピ増えてますが (2018年4月9日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
daimomm(プロフ) - こんにちは!恋蕾で胸がざわざわして落ち着かないので、二人の原点を再訪しました。二人の絆を再確認して、恋蕾で来るであろう衝撃(?)に備えようと思います!恋蕾がUpされるまでに読みきれるかな・・ (2018年4月9日 17時) (レス) id: 4014bb6c4e (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - さらさん» こんばんは!コメありがとうございます!藤北、どうにか仲直り?出来そうな予感w勘違い過ぎるみっくんに、太ちゃんどうやって気持ち伝えさせようか思案中です、ユルユル更新となっておりますが、どうぞ宜しくお願い致します!コメ大感謝です! (2016年12月3日 18時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
さら - ピュアな北山くんにキュンとします!でも違うよ、なんでそうなった!?って突っ込みたいくらいのすれ違い(困)辻褄が綺麗にあってしまう見事なすれ違い、というか勘違いに藤北ぁーーーってなってます。作者さんが大切にこのお話を進めているのを感じ、応援しています (2016年12月3日 12時) (レス) id: 711613c946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2016年11月13日 22時