You are my everything ー キミ色の日々・３

COLOR １００ ページ6

｢…TEL…来ないな…｣


今日はニカが当番で来てくれてて、太輔のコトで沈みがちなオレの雰囲気を察知してんのか、さっきから色々やらかしてくれていた


｢ミツどしたの？｣

｢ん、何もないよ…でもさ、今日なんで晩ご飯がたこ焼き？｣

｢え、なんか大阪感じたいから｣

｢…ちょっとナニ言ってるかよくわかんない｣

｢いいの！オレが今日は大阪感じたいのっ！モンク言わずにお食べ！｣

｢文句はないけど…あ、でもウマ！食べやすいな｣

｢だろ？なーミツさ、また７人でおおさか行こうな、本場の粉もん食おう！｣

｢いいなあ、ソレ、あ、焼肉もイイよな！肉食って元気だそう！｣

｢めっちゃいいやん！｣


ニカといると、暗くなんてなってられない、いつも下らないコトばっか言ってるけど、時にズバリと真ん中を突いてくるような意見を言う…

ニカには、ホントは隠さなきゃいけないコトも全部言える気がする…大事なオレの仲間…




｢ケータイ…ずっと見てるけど、アモーレ♥待ってんの？｣

オレの後にフロから出て来たニカ


無意識にケータイ触ってるオレに気づいて聞いてきた…つか…なんだソレ？

｢あ、まあ…そんなトコ｣

結局誤魔化してしまう…まだ何があったのかわかんないし、…迂闊なコト言えないよな…


｢なーんだ、ならさ、早く歯磨きして部屋戻りな！ムフ、2人っきりの方が盛り上がるじゃん！｣

｢…ニカ、おま、変な妄想すんなよ！｣

｢してませーん！妄想じゃなくてリアルな想像？チェリーなみっくんは、ご卒業間近ですか？｣

｢バカ違うわっ！｣


ボンッて顔が熱くなって、オレはニカに傍にあったクッションを投げつけた

｢ブハ、イッてぇ！｣

お、当たった！オレやるじゃん！


｢もお、ホントはミツ見えてんじゃねぇの？マトモに顔に来た…ったくぅ｣

｢あっはっは、悪ぃ悪ぃ……ならオレ部屋に戻るわ｣


｢おう、おやすみ、明日は紅田芋哉が来るからな！｣

｢あ、宮田な、おけ！おやすみ｣






…オレは未だにかからないケータイを握りしめて、部屋に戻った



ベッドにダイブして…顔の横にケータイを、置く…




｢トモ……早く掛けてきてよ…｣



太輔の先輩だと言うトモ…


その声は…どこか懐かしい……


なんでだろ…どうしてこんなに……



その時…


着信音が鳴った…


音声で聞く番号は知らない番号で…



ソレが返って、トモだと確信させる。



｢もしもし…｣


｢遅くなってゴメンな…オレ、わかる？｣



｢うん…トモ…だよね｣

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