You are my everything ー キミ色の日々

COLOR ４０ ページ43

インターホン押すなり、

「ガヤ、いらはーい！開いてる開いてる！」
って、テンションハイのニカの声！

ドアノブに手を掛けると、カギは開いてて…不用心だな、おい！

リビングに入ると、めっちゃカレーのいい匂い…

「よお、太輔お疲れ！メシ今できたとこ！食え食え！」

渉が、リビングテーブルに、サラダやらなんやらめっちゃ置いてる…コレはハイテンションになるのは当たり前だわ！

「うわ！めっちゃ美味そう！」
「太輔、それ横尾さんに禁句！ソレ言うなら美味そう！ではなく…」

「「美味いんです！」」

ヒロとニカとケントの、Ｃ＆Ｒ！！


満足ドヤ顔の渉、…この中にいると、ホントに緊張解れるな…


「ソレでは皆さんご一緒に！」

の、渉の声に全員が手を合わせて…


「「「「「いただきまーす！」」」」」


…美味しいもの食べてる時って、幸せだな…

隣にいるヒロ……、今日は渉が世話を焼いてる…皿の位置とかコップが取りやすいように向きを変えてやったり…

ニカとケントは…安定のわちゃ食いww


「ねえ、ガヤのバイクで走ってるとこ見たいんだけど、なんか無いの？」

「オレ？…残念ながら次のレースは、先輩が出るからな…あ、でもバイクレース見たいなら来れば？」
「え、行ってもいいの？」

ニカの代わりにヒロが反応する…
興味津々のヒロの明るい声…

「かまわねーよ、音すげぇうるせーけど」

「じゃ、皆で行くか！」
「ソレいい！」
「うわ、めっちゃ楽しみ！オレ生のレースとか初めてだわ！」
「オレもぉ！」

テーブルは一層賑やかになる、

楽しそうに笑いながら、食べてるヒロ…ふと観ると口の端にカレーが付いてて…

「ｸｽ……付いてる…」

何とも思わず、オレはその口許に手をやり、指で拭って、ペロッと舐めた…

３人の目が、ソレに集中する…


「ん？…なんかヘンなコトしたっけ？」

「あ、ううん…ミツにそゆコトすんのって…トモ…」
「ニカっ！」
「あ……」

渉の少し厳しい声が、ニカの口をつぐませる…



トモ……今トモ……って言ったよな……




ニカの口から出た名前……トモ…にぃのコトか？


玉はあの時…「知らない…」と言った





だったらなぜ…ニカが知ってるんだ…


一瞬静まり返った部屋…



「どうしたの？皆で黙っちゃって」


ヒロだけが、不思議そうに俺たちの気配を伺っていた…

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