You are my everything ー キミ色の日々

COLOR ２０ ページ23

打ち上げもお開きとなり、オレがヒロを、玉が、残りのグダグダなヤツラを送っていくことになった…

店を出るとき玉に

「送りオオカミ…禁止だからな！」
って、クギ刺されて……するかっつーの！

ヒロには
「なんかあったら防犯ブザー鳴らせよ、いくら知ってる人でもな！」
って、チロンてオレ見てゆってるし……だからしねぇっつーの！

ソレについてヒロは、キョトーン……
コッチはわかってなさそうww

バイクに乗せて、
「捕まっとけよ」
って言うと、やっぱ恥ずかしそうにオレの腰に捕まってくる…
だから……いちいちソレが反則！なんだって

「太輔」
「ん？」
「バイク、気持ちいいね！」
「そうか？」
「太輔とだからかな？」
「オマエさ、ラブソング書かせたら絶対売れるわ！」
「え、なんで？」

もう、返事しませーん、天然無自覚に敵無しだな……

「ねえ、太輔ってば！」
「あと１０分！」
「そんなの聞いてなーい！」

背中に感じる温もり…

もう、隠せない……


…ヒロ………



オマエが好きだ………………




「送ってくれてありがと」

駐車場にバイク止めて、メットを取ってやって、足捻ってるみたいだから、降りるときの感覚がわかんないみたいで、脇に手を入れて下ろしてやった…

「１・２の３…って、うわわっ！」

下に着いた足に痛みあったのか、オレに寄っ掛かるように倒れてきて…抱き止めた…

オレの胸にすっぽり収まるヒロのカラダ…

「ゴメン太輔…」

上を向いて、オレに謝ってくる…


その無防備な表情が…オレの胸を昂らせる…
キレイな瞳がオレを見つめて…


見えてないのか？…こんなに近くにいるのに…

どうしたらオレの存在を知ってくれる？


心じゃなくて…今目の前にいるそのままのオレ……どうしたら伝えられる……ヒロ……


「太輔……怒ってんの？」

黙ってしまったオレを心配して…

不安そうな表情が…たまらなく愛しくて…


その頬に手を添え、顔を近づけた…
気配で感じるんだろう
唇が触れる直前…ほんの少し震えていた

「太輔…」
「黙って……」

そのまま、オレは唇を重ねた…
柔らかい…暖かなヒロの唇…

触れるだけのキス…

離れた後も、瞬きもせず固まってる…

「キス…初めてか？」
「…そう…かも…」

可愛い…コッチまでキュンてするような表情…

「ヒロ……今のキスが、《赤色》のカタチだよ…」

「…《赤色》の…カタチ？」

「そう、大切で愛しいって思う気持ち…伝えられる《赤色》のカタチ…それがキスかな…」

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