愛し君へ 42…太＆宏７ ページ45
「あの…え…と」
「あ、ゴメンゴメン、どうぞ、ヒロ坊ちゃん待ってるし」
「だからっ…待ってないってばぁ！」
焦ったようなクチぶり、声の方を見ると、宏光が少し赤い顔をしてベットに座っていた
和真さんは苦笑い…
(やっと逢えた。。。)
なんだかホッとして、宏光のそばに行くと持ってきたブーケを渡した、少しだけ拗ねたような表情だった宏光に、パァっと笑顔が浮かぶ
「キレイ…ありがと」
「ん…ピンクと白、好きなんだよね」
とりあえず喜んでくれたことに、安心した
「…太輔が作ってくれたんだ」
和真さんがコップに水を入れて持ってきてくれた。。。シュルっとリボンをはずし花達を移してくれる…
(…何をしても絵になる人だな。。。)
子どものオレが見てても、和真さんのすることはいちいちカッコいい、佇まいも、仕草も…持ってる雰囲気が独特なんだよな…
(あ、…この人、蘭の花みたいだ…)
、れでも。。。
「…なんでオレが作ったってわかるの？」
「ん？なんとなく」
「ねータイスケっていうの？ボク宏光だよ」
「うん、なんて呼んだらいい？オレは太輔でいいよ」
「え？。。。呼び方？んーと…和真ぁ、どうしよ…」
困った様に尋ねてくる坊ちゃん、オレ以外の初めての友達候補に戸惑っているみたい、なんか微笑ましいよな…
「みんななんて呼んでんの？」
「みんな？……わかんない―…んと、北山くんとか、ヒロミツくん？…ヒロくん？…」
「ミツでいい？」
「ミツ？」
「ダメ？」
「ダメじゃないけど…うん！ミツでいいよ」
「じゃあミツ、何才？オレは１０歳だよ」
「ボクはもうじき１２歳だよ」
。。。？。。。はて？
「へ？…えーっ！？と、年上なの？」
太輔の目が、まん丸になり、口がパカッと開いたままになる
二人のやりとりに、和真がプッと吹きだした
「…どして和真笑ってんの？そこ笑うトコじゃないんだけど…」
「はい、スミマセン、いや、太輔の反応が予想通りで思わず｡…ｸｽｸｽ」
「あのさ、年上で何か不都合ある？」
ちょっとムッとしているミツ…だってさ、どう見たって…―…なぁ…
「う、ううん、ないよ、…あ、じゃミツさんとかの方がいいかな」
「ミツ…でいい、誰からも呼ばれたことないから、なんか新鮮だし…ﾍﾍ」
ハニカミながら嬉しそうに笑うヒロ坊ちゃん、…オレといる時とは全く違う表情をしてる…、同年代の子ども達交わることは必要なんだよな。。。
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GAYASAKURA(プロフ) - りんりんさん» はじめまして！コメありがとうございます！そうなんです…も、この和亮藤北は名前だけ借りたほぼオリキャラになっちゃいました、ご不快に思われたらゴメンなさい！でも、目を通してくださってありがとうございます！良かったら又覗いてやってくださいねー！ (2015年9月23日 13時) (
レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 和真は、太輔ですよ? (2015年9月23日 12時) (レス) id: 16cb4729e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2015年7月19日 16時
