愛し君へ41…太&宏6 ページ44
嬉しすぎて、昼寝なんてしてられなくて、オレはコッソリ渉さんに頼んで、中庭の花を少しだけ摘み取らせてもらった…オレと宏光の好きな色…ピンクと白のちっさな花束。。。リボンは見舞いのお菓子に付いていたオレンジ…
よっしゃー!!完成〜!!
和真さんから渉さんに話しが通じてたみたいで、お昼寝明けに渉さんが迎えに来てくれた
「可愛いブーケだな、さすがだな太輔」
「ん!やっぱ見舞いだしね」
。。。12Fのエレベーターを降りると、雰囲気がガラッと変わった…前にじーちゃんの花生けについて行った時の、デカいホテルのロビーみたいな作り…え?ここ病棟だよな。。。キョロキョロしてるオレを見ながら渉さんは
「ココは宏光くん仕様に改装されてるんだよ」と教えてくれた…
…ニカの言ってること、ホントだったんだ。。。
少し奥まったところにある大きな木製のドア…渉さんがトントンとノックすると、和真さんが出てきた。。。オレを見ると、ニコっとキレイな笑顔を向けてくれた
「待ってたよ、渉ありがと、手間書けさせて悪かったな」
「構わねーけど、ヒロくんは?」
「さっき起きて、ふふ、なんか緊張してるみたい」
二言、三言2人で話をしていたけど、
「あ、そうだ、名前聞いてなかった、オレは九条和真、よろしく!」
「オレ、藤ヶ谷太輔って言います…藤の花の藤に…」
!?。。。和真さんの目が一瞬大きくなった…
(え…オレ何か変なコト言ったっけ…)
「…藤…ヶ谷…太輔……―…くん?」
なんかよくわかんなくて、とりあえずコクンと頷いた。。。
「あ…そう…か―…、太輔…か…―…」
確かめるように、オレの名前を呼ぶ。。。
「和真?」
渉さんも和真さんの様子がおかしいと思ったみたいだった
「和真、どしたの?…」
奥から宏光の声がした…オレは、なんだかソワソワして、フワッとして、ひとまず落ち着こうと思って、手にした花束をキュッと握った。。。
「あ、どうぞ入って…、渉、また連絡するから迎えに来てやってくれな」
「オッケ!…太輔、しっかりな」くしゃくしゃってオレの頭を撫でて、渉さんはナースセンターに戻って行った。。。
和真さんの視線がオレに移る…黙ったままオレの事見てるんだけど、なんでだろ…オレを見る和真さんの瞳がすっげー優しくて変なカンジ…初めてあった人なのに…
うん…じーちゃんやばーちゃんがオレを見る時と似てるんだけど。。。
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GAYASAKURA(プロフ) - りんりんさん» はじめまして!コメありがとうございます!そうなんです…も、この和亮藤北は名前だけ借りたほぼオリキャラになっちゃいました、ご不快に思われたらゴメンなさい!でも、目を通してくださってありがとうございます!良かったら又覗いてやってくださいねー! (2015年9月23日 13時) (レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 和真は、太輔ですよ? (2015年9月23日 12時) (レス) id: 16cb4729e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2015年7月19日 16時