藤北和亮コラボ小説風占い

愛し君へ38…太＆宏３ ページ41

ランチルームでの昼食の間も、オレはあの宏光というコのことが頭から離れなかった。。。


なんでだろう…、あの子のことを知りたい、仲良くなりたい、ならなきゃいけない…そんなに人生長く生きてないケド、この人だけは…って想いが消えなかった。。。



「ガヤーっ！どしたん？今日のデザートのチョコケーキ美味しいよ♡、あ？要らないならオレもらっちゃお！！…てへ！ゲット〜♡」

「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ、ニカ、ズルい！！半分半分！」


ぎゃあぎゃあうるさい二人には、ケーキ食わせて口閉じさせて、オレは食器を片付けている渉さんに、あの子のことを尋ねてみた…


「…ね、渉さん、さっきの宏光って子、この病棟の子？」

「宏光くん？、違うよ、カレは１２F」

「１２Fなの？」

オレと渉さんのやりとりに、モゴモゴ口を動かしていたニカが思いっきりドや顔で入ってきた。。。



「あー、オレ知ってる！１２Ｆて特別室なんだよ、めっちゃ金持ちじゃないと入れないんだよ、えーと…ピップていうの？父さん言ってた、北山なんちゃらっていう会社の社長さんのムスコなんだよね、渉さん！」

ツッコミどころ満載のニカ。。。

「チッチ…ニカ、それを言うならビップでしょｗｗｗオレも知ってる、ウチのパパの会社、その北山グループの1つだもん」



(…後から知ったんだけど、この二人の実家もなかなかの名家で、両方共北山グループの傘下の1つらしかった。。。)

「こーら、個人情報ペラペラしゃべらないー
！」

「えー、だって有名じゃんあの子、それにあのお兄ちゃんもさー、看護師さんたち、あのお兄ちゃんナースセンター来た後、きゃあきゃあ大騒ぎだよ！《超イケメン来たー
！》って」

ニカ、最後の情報はいらねーだろｗｗｗ

――――……


「……そうなのか？…」 「うん！」

「渉さん、知らないのぉ？」

「…できれば知りたくなかったわ…」

あ。渉さんのカオが、とんでもないコトになってる。。。ついでにため息長っ！！


「…宏光くん、あんまり外に出てくることがないから、今日は珍しかったね…。。。ほら、食べたらお部屋戻って、お昼寝の支度して…もう二ニカもケントも、おしゃべり終わり終わり…」





北山宏光。。。１２Ｆの…特別室―…。。。




また…逢えるかな。。。

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