愛し君へ29…和＆宏７ ページ32
「じゃ、オレ病院戻るわ…」
「おう、気をつけて帰れよ」
「…ありがとな。亮介…―…」
「ん…」
素っ気ない返事しか出来ないオレをチラッと見て、ボストンバッグを下げ、和真はリビングを出て行った…
なんとなく今は見送る気にならなくて、そのままソファにバフっと転がって目を閉じる
(…ん、あれ？、玄関の音しねーな…)
…ふいにリビングのドアが開いて、和真が入ってきた
「うわっ！…和真、どした？」
「…忘れもんしたわ…―…」
「え？.ナニ忘れた…」
起きぬけにオレは、いきなり和真に手を掴まれ、りピングの壁を背に、けっこうな強さで押し付けられた…オマケに和真の両手がオレのカオの横に。。。
わけ分かんなくて、オレはムッとして和真のカオを睨みつけた。。。身長差でオレを見下ろす表情は、緩く口角を上げ、妖しい艶っぽい笑みを浮かべていた…
(ヤバ…ランクＳ。。。)
いつもの優しい眼差しはナリを潜め、オスの色を帯びている
「…何そのカオ…誘ってんの…？」
「は？…」
全身から匂い立つ程の色香と、和真独特の低いトーンが、オレの身体と耳にまとわりついてくる…
(…くっそ…流されてたまっか…)
「ねぇ、どうしてそんなカオするの……寂しくてたまんない…ってカオ…」
その言葉に、カァっと体温が上がり、心臓がハネ上がる…
「ふざけんな…っ…テメェ！」
オレは目の前にある和真のシャツの両衿を掴み、力まかせにグイッと引き寄せ、自分からコノ憎たらしいヤツの唇を強引に塞いだ。。。
触れた瞬間、和真の瞳が大きくなったように感じたけど、かまわずに深く激しいキスを仕掛けた。。。角度を変えながら、お互い貪り合うようなキスが続く…
「ん…っ…ハ……ァ…っ…ちょ…亮…も…っ」
その内苦しくなったのか、和真の方から唇を離してきた。。。
「…なにしてんだよ…」
呆れたような苦笑いを浮かべて、文句を言ってくる
「フン…オレを煽ろうなんて、１０年はえーんだよ、バカ和真！」
たぶんオレ、今すっげードヤ顔してるよな…
「かなわねーな、現役No.１ホストには…、ハハ、でもごちそうさま！ 」
楽しそうに笑う和真…
いつもの和真に戻ったようだった…
「あたりめーだろ、早く行けよ、もう忘れもんなら見つけたんだろ」
最高にキレイな笑顔を残して、今度こそ和真は出て行った…
唇に残る感触と熱…クスッと忍び笑いがもれた…
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GAYASAKURA(プロフ) - りんりんさん» はじめまして！コメありがとうございます！そうなんです…も、この和亮藤北は名前だけ借りたほぼオリキャラになっちゃいました、ご不快に思われたらゴメンなさい！でも、目を通してくださってありがとうございます！良かったら又覗いてやってくださいねー！ (2015年9月23日 13時) (
レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 和真は、太輔ですよ? (2015年9月23日 12時) (レス) id: 16cb4729e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2015年7月19日 16時
