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愛し君へ31…太輔1 ページ34

。。。透き通る風と澄みわたる青空…その日、10歳のオレは、運命の人に出逢った。。。大げさかもしれないけど、直感でわかる…この人は絶対に出逢わなきゃいけない人…オレと出逢うために生まれてきた人なんだって…―…ほんとにそう思ったんだ。。。



藤ヶ谷太輔…オレは華道宗家 藤乃宮流の跡取りとして育てられた…母親は、日本を代表する女優《鷹取レイナ》…オレの父親とは、結婚することなく出産し、ほぼ産み捨て状態…母親はいわゆる天涯孤独の人生で、その美貌と野心でトップ女優の地位を確立し、オレなんかその野心の成れの果てにすぎない…本当なら何処かに隠されても仕方のない存在なのに、

「子供に罪はないから…」と、

オヤジの実家の藤乃宮の家元…つまりオレのじーちゃんが、引き取ってくれたというワケ…


当時は次期家元だったオヤジは、華道なんか全く興味がなく、ついでに言うなら赤ん坊のオレにも全く関心もなく、オレの母親と別れた後も、酒とオンナに溺れ、オレが5歳の時に、あっけなく病気で亡くなってしまった…


必然的にオレは時期家元となり、よくわからない内から、じーちゃんに華師としての手ほどきを受けるようなっていた。

でもオレ自身、花にたずさわることは別にイヤでもなく、じーちゃんも押し付けるような指導をするわけでもなかったから、日常生活の一部として、花を扱う日々をずっと送ってきた。。。

多少の遺伝もあるのか、じーちゃんも
「太輔はいいセンスをしている」と喜んでいてくれた。。。

じーちゃんの得意分野は、大輪の花と草木をふんだんに使い、見る人が圧倒される程の艶やかな美しいデザインだった。。。

華映えのいいじーちゃんの作品を見るのは大好きだったけど、オレはどちらかと言うと、道端や野原に咲いている小さな可愛らしい花に惹かれることが多かった…儚げな、でもそれでいて、ちゃんと1つ何かを持っているような…

その人を見た時、オレの大好きな花達が人の姿になって現れたのかと思った…

黒い大きな瞳、小さな顔立ち、華奢な身体。。。真っ直ぐにオレを見てくる印象的な眼差しに、微かに寂しさが垣間見える。。。





ねぇ…キミは誰―…?―………

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GAYASAKURA(プロフ) - りんりんさん» はじめまして!コメありがとうございます!そうなんです…も、この和亮藤北は名前だけ借りたほぼオリキャラになっちゃいました、ご不快に思われたらゴメンなさい!でも、目を通してくださってありがとうございます!良かったら又覗いてやってくださいねー! (2015年9月23日 13時) (レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 和真は、太輔ですよ? (2015年9月23日 12時) (レス) id: 16cb4729e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2015年7月19日 16時

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