藤北和亮コラボ小説風占い

愛し君へ24…和＆宏 ページ27

ヒロ坊ちゃんと二人で毎日を過ごし始めてから、二週間が経とうとしていた…


この間にオレが見ていたヒロ坊ちゃんは、本当に聡明で努力家だということがわかった…


社長が決められた一日のスケジュールも一生懸命こなし、覚えも早い、学力ついては申し分ないと思うが、オレには1つ気になっていることがあった…



彼には同世代の友達が一人もいないのだ…



もちろん入院中ではあるし、小さな頃から入退院を繰り返しているから、まともに学校に通ったことがないのが一番の理由だが、この病院は小児科も設置されているので、時々中庭で子どもたちがじゃれあっている所を目にすることもある、でも宏光さんは行きたがらない…



興味が無いことはないが、どう交わっていけばいいのかわからない…というところなのかな…


「課題が済んだら、中庭に出てみませんか？」


さりげなく誘ってみる…外はいい天気だ…きれいな青空と、窓から見える緑が、気持ちよさそうに風にゆれている…


今日は、この時間、入院している子どもたちに中庭での外遊びの許可が下りたようだ…




「ヒロ坊ちゃん、和真と一緒に中庭に出てみませんか？」

愛し君へ25…和＆宏3→←愛し君へ23…和＆宏

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す