藤北和亮コラボ小説風占い

愛し君へ１２…出逢い８ ページ13

和真さんは、母にぴったりくっ付いているボクの側に来ると、あの日と同じ様に、目線が合うところまで身体を下げた。。。




「…お兄ちゃん、あのネコは…？」

「大丈夫だよ、あの後すぐ病院連れて行って、今は友達の家に預かってもらってるよ」


ホラね…と言ってケータイに写ったネコを見せてくれた

抱っこしてるのは、明るい髪色の女の人…？ううん、男の人…みたい。。。




ホッとして、 ボクが少し笑ったのを、あの時と同じ、男の人なのにドキドキするような優しい顔で見てくれる…


なんだか恥ずかしくなって、ボクは下を向いてしまった


「ヒロくん、ネコ見つけたの？」


「うん、カラスに連れてかれそうなの、お兄ちゃんが助けてくれたの」

「そうだったの…よかったわね、和真くん、ありがとうね」



お母さんが、にっこり笑ってお礼を言うと、和真さんの顔が少し赤くなったみたいだった



「あ、いえ…そんなことは別に…

「ヒロくん、和真くんは、お母さんが学生の時に家庭教師してた生徒さんなの…とっても頭が良くて、優しい子なのよ、お父さんも信頼できる人だっておっしゃってるの…和真くんとお留守番できないかな…？」



母の言葉に、ハッと我に返った。。。




そうだ…ボクは…また一人に……―

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