Because I Love you....2 (ページ42)

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＿＿＿宏side.

玉森との電話を終えて〝ごめんね″って謝るAに〝別に″って素っ気ない返事をした。

「本当に付き合ってんだ」

『嘘言ったって仕方ないでしょ』

「だな。」

『…ヤキモチ？』

「んぁ？誰が。妹に彼氏ができてヤキモチやくやつがいるかよ」

『別に本当の妹じゃないもん。』

「俺にとっては、妹なんだっつーの。」

『はいはい、分かりました。てゆーかそろそろ帰らないと。』

「華金だぞ？早いだろ」

『明日デートなの！』

「玉森とか」

『そう！早く帰って寝ないと。』

俺は、分かりやすく舌打ちを、して

「兄より彼氏が大事になんのかー。さみしーねー！」

ってボヤいた。

帰り道に見つけた公園。

「懐かしいな。乗ってく？」

指差す先には、ブランコ。

『いいよ』

小さい時良く公園でブランコして遊んだ。
どこに行っても、なにを見ても…Aとの思い出が溢れでてくる。

俺、腹くくって前に進めるか？

『ねぇ、宏……』

「んー？」

『もしもね？無人島に取り残された彼女と私がいたとして。
宏のボートは二人乗りなの…
帰りの食料もギリギリの二人分しかない。
無人島に食料はなくて、残された方はほぼ確実に死んじゃう。
どちらか一人しか乗せて帰れない状況におちいっている…。ってなったらどっち助ける？』

「なんだ、そのくだらない質問」

そう言って笑った。