Because I Love you....2 (ページ31)

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＿＿＿宏光side.

「わっかるわ～、好きな子ほど苛めたくなる精神？ありがち男子だね！」

後輩の二階堂と仕事終わりに呑んでた時にAの話をした。

「苛めてねーよ、べつに。守りたいっつってんだろ」

「いやいや、〝あいつ体臭やばい″とかマジだめなやつでしょ！」

生意気にタメ口叩きやがって、刈り上げ。
ムカついて枝豆を投げつけると横から

「こら、食べ物で遊ばない」

横尾さんに怒られた。

「そーだそーだ！」

「二階堂、うるせー」

「こら、喧嘩しない」

お母さんかよ、横尾さんは。

「でもさ、本当そんなこと言っていじめられなかったの？Aちゃん」

「んぁ？あー、かなり？」

「うわっー、みつ最低！」

「てっめぇ、先輩に向かってみつだと？」

「いいじゃんか！べつ！仲良いんだから！！」

「うっせー、黙れ刈り上げ」

「だーかーらー！喧嘩しないの」

「あいあい。」

あいつの良さなんて誰にもわからなくっていいんだよ。
わかられたくねーんだよ。

でも簡単に〝好き″だなんて言えない。
長い間〝幼馴染″として過ごしてきたせいで〝好き″だと言って終わったら？って考えると動き出せなかった。

万が一、結ばれたとしたって俺らの親みたいに…終わりが来るかもしれない。

そんなの絶対嫌なんだ。

Aとの関係に終わりが来るくらいなら側にいられるだけでいいと思った。

Aさえいれば、他になにもいらないんだ、俺は。