Because I Love you....2 (ページ11)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:235,108 hit

61. ページ11

＿＿＿you side.

『あの…っ、宏には、私に会ったこと言わないで？』

「なんで？」

『え…っと…』

返答に困ってると中野さんが

「大丈夫、言わないから。」

って微笑んでくれた。
隣で二階堂くんは、なんで？って中野さんに聞いてたけど〝いいから″って言われて

「じゃ、またね」

って二人と別れて店内を出て路駐してる裕太の車に乗り込んだ。

「ゆっくり話せた？」

『…あ、うん…』

「じゃあいきますか。んね？」

宏の存在があまりにも大きすぎて。

やっと忘れてきたと思ってたのに。

「やめとく？旅行？」

裕太は、いつだって私の僅かな変化でさえも見逃さないでいてくれる。

『ううん、行きたい。』

「おっけ」

もう、迷わない…

前に進むの。

『裕太…大好き』

運転する横顔を見つめて初めて私から告げた言葉に裕太が微笑む。

信号が赤で止まると

私の方に顔を向けて

「俺も」

ってふにゃっと笑った。