70億分の2人 season2 (ページ7)

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＿＿＿you side

「んじゃー行きますか。」

マンションは、解約して福岡で新しく住むアパートへ荷物を送った。
にぃにとは、あれからギクシャクしちゃってなるべく顔を合わせないように過ごした。

『よく、支店長からオッケーでましたね。』

「向こうの支店長女の人なんだけど…おれのことお気に入りだからね。」

『へぇ………』

「いびられたらごめんね」

『ちょっ、嫌なんですけど、そんなの！』

「んははは、冗談だよ。すごい美人さんでいい人だからだいじょうぶ。
万が一なんかあったらすぐ言ってよ。
おれがまもってあげる。」

『……頼りにしてます。』

「おれも、人見知りだしAがいっしょだから心強いよ。
ありがとう。」

本当に…

にぃにとお別れか。
最後に挨拶くらいしておけば良かったかな……

「だいじょうぶ？」

『へ？』

「カワウソちゃんになんか言ってから飛び立たなくてへーき？」

『…清々するって言ってましたし。』

「まっ、いっか。あのカワウソちゃんには、少しお灸を添えた方がいいよ」

『……もしかしたら、こっちに戻って来る頃には、にぃに結婚してたりして…』

「かもね～」

って適当に返事をした玉森さんを睨むと

「んはは、なになに？怖いんだけど。」

『にぃにが結婚しちゃったら、ちゃんと責任取ってくださいよ。』

「もちろん。おれのお嫁さんにしてあげるよ～」

って頭をポンポンって撫でられた。