70億分の2人 season2 (ページ6)

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＿＿＿二階堂side.

「でも結局にかの優しさでしょ。」

「ハ？」

「わざと嫌われるようなこと言ったんでしょ、どうせ」

「そんなんじゃねーわ」

「いや、そうだよ。俺わかるもん。にかってそーゆー優しさあるよね」

「違うっつってんじゃんか。普通に千賀さんとお似合いだと思ったから言っただけだし。」

「じゃあ幼馴染ちゃんのことも？本当に〝やっと解放される″と思ってるってこと？」

「…それは、なんていうか…」

「それは、違うんだ。思ってないけど言っちゃったってこと？」

「よく分かんないんだって。本当にこんなちっちゃい時から知ってっからさ…想像できないんだって。」

「あとで後悔しても知らないよ。俺は」

「付き合って気まずくなんならべつこのままでいいよ、俺は」

「…怖いだけなんじゃん、にか」

「ハ？」

「逃げてるだけだよ、にか」

「べつ、逃げてないんだけど。」

「じゃあ認めたらいいのに…好きだって」

「や、好きだよ？でもさそれって女としてじゃないんだって。
わかんないと思うけど…千賀さんには…」

「じゃあどんな好きなわけ？」

「…ライクだよ。ラブじゃなくてライク。」

そう言った俺に千賀さんは、ため息をついて

「話にならない」

とか言ってきた。

話になってんじゃんか。
バカか。