70億分の2人 season2 (ページ39)

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＿＿＿＿you side.

にぃにが私のお父さんとお母さんの所へ挨拶に行くって突然言い出して、付き合ってることを報告するのかと思えば

「結婚しようと思ってます。それに伴って同棲したいんですけど」

ってバッチリスーツを決め込んで髪の毛も整えて正座するにぃにを見てお父さんもお母さんも笑いを堪えるのに必死な模様。

「や、なんで笑うの」

「そんなかしこまらなくても、高嗣なら安心して嫁に出せるよ」

ってお父さんが笑うとお母さんも

「小さい時からずっと〝にぃに″、〝にぃに″だったからね～、この子。」

『ちょっと…やめてよっ、』

「同棲して嫌になることもあるだろうけど…もし無理になったらやめたっていいんだ、結婚も」

お父さんがそんな酷いこと言う？

「なんないよ、大丈夫。俺こうみえて、結構面倒見いいかんね？」

「ふふっ、そうね？だからきっとAも高嗣くんのことが小さい時から大好きだったんだと思うわ」

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そんな感じで、私は、仕事を辞めて東京に戻って来た。
今は、カフェで週3回働いてる。

にぃにと始まった同棲生活。
ただの幼馴染では、なくて…恋人としての同棲生活。

夕食でにぃにに振る舞える料理も増えて来た。

箸を進めるにぃにを頬杖ついて眺めてたらにぃにが

「なんだよ」

『え？』

「食べにくいんだけど」

『どうして？』

「…どうしてって、あんま見んな」

『ダメなの？』

〝はぁー″ってため息をついたにぃにが困ったように笑って

「ダメじゃないんだけどさ、落ち着かないんだわ」

『幸せな気分になるんだもん…』

「……飽きない？毎日」

『全然っ！飽きないっ！』

「ククッ、あっそ。まー、飽きないんならいいけど」

って優しく微笑んでくれた。

幸せすぎて怖くなるくらい幸せ。