70億分の2人 season2 (ページ37)

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＿＿＿you side.

『でも…』

「なんもしなくていいから。」

『え…』

「ゆったじゃん。身も心も俺に委ねてって。」

『でもっ…』

「大丈夫。マジでなんもしなくて」

まるで子供をあやすかのようなやわらかい声でそう言って私の頭を撫でるにぃに。

「あとさ、にぃにじゃなくて…高嗣」

『…あ、ごめん…』

心臓がドキドキしすぎて痛い…

喰むようにキスをしながらあやすように…にぃにが、私の背中を撫でる。
私を甘やかす口づけにトロンとなって全身から力が抜けていく

・

・

・

頭がボーッとする。

にぃにに腕枕されて抱きしめられてる身体。

モゾモゾ動く私に目を覚ましたにぃにが

「どした？」

『ううん』

「どっか痛い？」

そう言われると下腹部が違和感もあるような…？
でも思ってたより痛くなかった。
それよりも幸福感の方が勝ってるっていうか…

『痛くない』

そう言って抱きついて胸元に頬を寄せた。

にぃにの知らない顔…

たくさん知れた気がした。
好きすぎて…なんかもう…どうにかなりそう。

「なんだよ。見んな」

にぃにを見上げると恥ずかしそうに笑ったにぃに。

『なんで見ちゃダメなの？』

「恥ずいから、見んなって」

『ふふっ…やだ。大好きだから見る』

にぃにが困って眉毛を下げる表情が好き。

「寝ないの？」

『うーん、寝て…起きて夢だったらやだなーって思ったらなんだか眠れない』

「ククッ…バカか。夢なわけねーじゃん。」

『何度もこーゆー夢みてたから』

私の発言に〝ハ？″って驚いた表情を浮かべたにぃに。

「めっちゃ変態じゃん、」

『…っ、違うよ！こーゆー夢ってそーゆー変なことじゃなくって「変なことってなんだよ」』

意地悪に笑うにぃにの胸を叩いた。