70億分の2人 season2 (ページ33)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:71,773 hit

83. ページ33

＿＿＿you side.

『…もう一回言って…』

私がそう言うと眉毛を下げて困った表情を浮かべたにぃに。

『……言ってよ…』

ぎゅっとにぃにのズボンを掴んだ

「………大好きだよ」

恥ずかしそうにそう言ってくれたにぃににぎゅっと抱きついた。

あれ？

でも待って。
〝大好きだよ″って…それってまた妹的な？
不安になってにぃにを見上げると

「なんだよ」

『…大好きって…それって…妹てきな？』

「ハ？」

『…違うの？』

「違げーわ、バカか。」

『冗談…じゃ…ないよね？』

「なんでこんな劇的にダサい冗談言うのよ？ククッ」

『本当に…本当……？』

「…ん、本当」

そう言って私の頭を撫でたにぃにが

「目、瞑って」

『なんで？キスするの？』

「……いちいち言うなってぇ、そーゆーこと」

〝はぁー″ってため息を吐いたにぃにが私の頭に手を回して引き寄せて

＿＿ちゅぱっ

音を立てて重なった唇と唇。

『…もういっかい』

にぃにの両腕をきゅっと捕まえて見上げると

「バカ」

って笑って再び重なった唇。

大好きな人が

大好きだって言ってくれる

そんな奇跡があるのだろうか？

本当に、にぃにが私を愛してくれるのか…
まだ夢なんじゃないかって…自分にとって都合のいい展開すぎて現実味が全くなくて…

でもにぃにとするキスは、リアルで

これが現実なんだって教えてくれる。

幸せで

幸せすぎて…

にぃにの首に腕を回して泣きながら何度もキスをした。