70億分の2人 season2 (ページ32)

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＿＿＿you side.

にぃにの夢を見た。

酔った私をおんぶしてくれてお風呂で髪の毛まで洗ってくれておまけに抱きしめてくれて〝好きだよ″なんて言葉まで言ってくれて…

重たい瞼を開けると見慣れない景色に昨日の記憶を引っ張り出してみる

あ、そうだ…

玉森先輩がおんぶして私をホテルまで運んでくれたんだ。
あーあ。またやっちゃったな…

そう思って恐る恐る肩越しに振り返ると

『っ！！！！！！！！』

スースー眠るにぃにだった。

『………………っ、』

なんで？！

飛び起きた私は、言葉を失ったままにぃにを見つめた。
私ってばまだ目覚めてないの？これって…夢の続き？

自分のほっぺを思いっきり抓ってみた。

『痛い……』

〝ククッ″って笑い声が聞こえてきて

「なにしてんのよ」

目を覚ましたにぃにが私を見つめた。

『…にぃに…なの？』

「だよ？」

『…な、ん…で…』

久しぶりに見たにぃには、やっぱりかっこよくって…
ずっとずっと逢いたくて逢いたくて逢いたかったから…

「なんだよ」

ブワッと溢れ出た涙。

『なにしに来たの…っ』

泣きながら問いかける私に身体を起こしたにぃには、

「迎えきた」

そう言ってふわっと抱きしめられた身体。

『な…ん…で…………』

迎えにきたって？
なんで？

「なんでって。好きだから」

空耳…じゃないよね？

バッと身体を離してにぃにを、見ると

「なんだよ」

恥ずかしいのか顔が赤かった。