70億分の2人 season2 (ページ31)

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＿＿＿二階堂side.

とりあえず抱き抱えてバスルームまでAを連れてきてお湯を張ってないバスタブの中に座らせた。

『…気持ち悪いよ……』

ってバスタブにもたれかかるAに

「わかってるって」

返事をして

「ちょっとじっとしといてよ」

って服の中に手を滑り込ませてブラのフックを外してあげると

『……解放された……』

これで締め付け感がなくなんじゃないかな？って。
そのままシャワーをだして髪の毛を洗ったげた。

『あったかいな…』

完全に俺にされるがままのA。

てか俺って理解してんの？
玉森だと思ってんのにこんなことされても抵抗もしないってどうなんだよ…
や、でも酔ってるから抵抗も何もないか。
もはやこれは、介護に近いもんな。

それから服を脱がせてバスローブを着せたげてベッドへ運ぶと

『…寒いよ』

「毛布かけてんじゃん」

『…でも……寒いんです…っ、さむい…っ、』

敬語ってことは、玉森だと思ってんだな？バカか。

甘えてんな。

Aが横になるベッドの、布団をめくって入って背後から抱きしめた。

「ん、これでど？」

『…あったかい……っ、』

「ん、じゃーこうしてたげる」

『…にぃにに…逢いたいな…』

ポツリと呟いたA

抱きしめた俺の手に落ちてきた雫。

「…泣いてんの？」

『……逢いたい』

「…ここにいんじゃんか。バカだな」

や、俺の方がバカか…
ずっと近くで俺に〝好き″だってバカみたいに伝えてくれてたのにいつまでも子供扱いして傷つけてたんだから。

小さな身体を抱きしめた。