70億分の2人 season2 (ページ25)

今日:19 hit、昨日:1 hit、合計:71,791 hit

75. ページ25

＿＿＿二階堂side.

「ニカちゃんと寝れてる？」

「ん。まぁー、ぼちぼち」

「毎日花子ちゃんのとこ行ってるの？」

「死なれたらシャレにならないじゃん」

だいぶ落ち着いて来たっつってもあの時のアレが俺には、トラウマになっててまたあんなことになったらって思ったら行かないわけにもいかないし…

でも正直疲れた。

いつまでこんなんやってなきゃなんないんだろって思ってる。

・

・

・

「おかえり」

「ん」

「ご飯食べる？お風呂にする？」

「…や、顔見たから帰るわ」

「………………そっか」

そんな顔されたって…

「ごめん、疲れてんだわ俺」

「疲れてるならうちで……」

「…俺らもうそーゆんじゃないじゃん。」

俺の心なんてものは、どこにも無いのに

一方通行で恋愛って成り立たなくない？
別れたい俺と別れたく無い花子。
いつまで続く？

Aがいなくなってこんな好きだったんだって思い知る。

疲れた時に逢いたいって思うのは、Aで。

嬉しかったことがあった時に真っ先に伝えたいって思うのは、Aで。

俺の生活の一部だったんだなって思う。
いつも心にいてくれてたからそっと明日を迎えられてたんだなって思う。

春も夏も秋も冬もずっと一緒に過ごしてきたもんな。
一秒でも早く迎えに行きたい。

俺は、何を怖がってたのよ？
初めてもいないのに終わることばっか考えて…
未来のことなんかわかんないけど…
俺らに終わりなんてないことは、わかってたはず。

生まれてからずっといんだもん、心の中にAが。
Aの中にもずっと俺がいんだもん。

やっぱりAと３６５日、春夏秋も冬もずっと一緒に居たい。

もう意地なんかはんないから。

ちゃんと〝大好きだよ″って伝えっから。