65. ページ15
＿＿＿＿二階堂side.
「やっほ〜」
突然現れたひよっこ野郎を無視して通り過ぎようとしたら首根っこを掴まれた。
「なんだよ」
「なに無視してんの？」
「あ、いたのか。気づかなかったわ」
「は？ぶっ飛ばすよ？」
「なんだよ」
「福岡に連れてっちゃうけど？」
「あー、Aね。いんじゃん？」
「ふ〜ん、ほんとのほんと？後であーだこーだ言ってこない？」
「言わねーわ、仲良くやれよ」
「あっそ。じゃー、次会うときは、子ども連れてくるわ」
「は？」
「福岡で子作りに励みま〜す」
「…バカか。」
「バカじゃありませ〜ん、」
「………いい加減な気持ちで」
「すーぱーほんきモードだから心配しなくていいよ？カ・ワ・ウ・ソ・ちゃ・ん」
ってニコッて笑ったひよっこ野郎にイラつく俺。
可愛い顔して…そりゃ、女子にもモテるんだろうね。
Aだってさ、俺なんかよりこいつと一緒に居た方が幸せに決まってんじゃん。
「んじゃ、」
「おい。」
「�爐�い″じゃないんだけど。」
「……男女の友情ってあるよな？」
「は？あるわけないじゃんそんなの。バカなの？」
「んで、ないっていいきれんだよ？」
「どっちかに気持ちが芽生えてるなら成立してないじゃん、その時点で。
カワウソちゃんと、Aもそうでしょ。
�猴墜訐�″って思ってんのカワウソちゃんだけじゃん。
Aは、まっすぐお前のことしか見てないよ。
イノシシみたいだよ、ほんとに。」
「イノシシ…」
「逃げてばっかりは、カッコ悪いんじゃないの？」
「べつ逃げてねーわ」
「鼻の穴膨らんでますけど〜」
「うるさい、黙れ」
「は？お前が質問してきたから答えてあげたんですけど」
あーいえばこーいうな、このひよっこ。
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作者名：K+T
| 作成日時：2018年10月24日 0時
