70億分の2人 season2 (ページ12)

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＿＿＿＿you side.

「Aちゃん、ほんとありがとね」

「玉森くんとご飯とか緊張するー」

「おいおい玉森メインじゃないだろ。」

「Aちゃんは、これつけてね」

玉森先輩が指定した日は、まさかの私の誕生日で

【本日の主役】と書かれたタスキを先輩達に首から掛けられ、

【ハッピーバースデー】と書いてあるサングラスに、
ケーキの帽子まで被らされて、やられ放題の私。

「んははは、まじ笑える～」

って楽しそうに笑いながらカメラのシャッターを切る玉森先輩。

『…ちょっ、恥ずかしいんですけど。』

自分と仲良くない人とわいわいがやがやするのは、あまり好きじゃない玉森先輩が私の誕生日だからってこんな風に飲み会に参加してくれる。

〝みんなでお祝いしてあげたいから″って言葉にジーンとした。

どこまでも、玉森先輩には、お世話になりっぱなしで。

でも、九州の人たちの飲みのペースに私がついていけるわけもなく。

『にぃにに逢いたいーーーーーーっ！』

酔った私は、完全に喜怒哀楽が崩壊。

『うわぁーんっ、逢いたい逢いたい逢いたい！』

泣きじゃくる私にドン引きな先輩方。

「A」

暴走する私を止めようとする玉森先輩の手を振り払って

『たまもりへんぱいっ！どーひてふれるんれふか！』

「のみすぎ」

『んにゃっ！はなひてっ！』

「ちょ…っ、あぶないだろ～」

『…やっぱり…にぃににとってあたひなんへ……(グスッ)……』

「だからおれにしたら？っていってるじゃん」

『ひつこひれふよ』

「いちずっていってもらえますか～」

『…もー。ひーか…たーもりへんぱいれも』

「は？なんだそれムカつくな」

『へっほんは…いひばんふひなひととじゃないほうがひいってひいまふもんへ？』

「…なんでもいいよ、もう。」

『せきにん…とってくれるんれすよね？』

「え？なに？どういうこと？」
「ちょっとAちゃん、玉森くんに絡みすぎだよ？」
「やっぱりふたりって付き合ってるの？」
「責任って？妊娠させちゃったの？」

ザワザワしだした周りの先輩達

玉森先輩の綺麗な顔が近付いてきた。

「ちょっっっっっっっっと！まったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！」

聞こえてきた割と大きめの声に振り返ると、いつかの日にぃにの彼女と一緒にいた金髪の人に似た人がいる気がした。