70億分の2人 season2 (ページ2)

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＿＿＿you side.

『……ごめんなさい』

「わかってくれれば『それは、できません。』」

「え？」

私の言葉に眉をひそめたにぃにの彼女さん。

『好きでいるのは、自由だと思います。その…貴方より私の方がずっと前からにぃにのことが好きな訳ですし。
お互いの家を行き来するのも私たちにとっては、別にいつものことっていうか…』

「でもさ、高嗣は、あなたのことは、恋愛対象としてみてないわよね？
今までも。これからも」

『先のことは、誰にもわからないと思いますけど。』

「っ！邪魔なの、貴方が！」

『別に邪魔してるつもりは、ないです…っ、』

「もう高嗣に構うのは、やめて。お願いだから。私に高嗣を返してよ。」

『………………』

「高嗣は、優しいから迷惑だって貴方に言えないのよ。」

『にぃにに頼まれたってことですか？』

「そう。言われたでしょ？〝毎回言われてると嬉しくもないしグラッともこない″って高嗣に。」

『………にぃにの言葉以外は、信じません』

だいたい、なんでこんなこと言われなきゃいけないのか。
〝返して″、〝返して″って…
それは、私の台詞だよ。

私の方がずっとずっと、前からにぃにのことが好きだったし。
ずっとにぃにのそばにいたのに。
にぃにを横取りしたのは、そっちなのに。
というか…この人は、にぃにに、〝愛してる″とか〝好きだよ″とか言ってもらってさ…

優しく抱きしめてもらって…

キスしたり…

えっちしたり…

してるんでしょ？
考えるだけで頭がおかしくなりそう。

『2人が想いあってれば私は、関係ないと思います。
ただにぃにを〝好き″って気持ちを貴方にとやかく言われたくは、ないです。』

そう告げて、席を立ってお店を後にした。