70億分の2人 season2 (ページ1)

今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:71,790 hit

51. ページ1

＿＿＿you side.

玉森さんと別れてエレベーターに乗ろうと思ったら、

「あの…っ、」

話しかけられた。

『は…い？』

髪の毛は、長くて少し明るい。
可愛いと言うよりは、キレイ系の女の人。

「高嗣の幼馴染？」

『え…？』

「高嗣と付き合ってるの、私。知ってるよね？高嗣に彼女がいることは」

この人がにぃにの彼女…なのか……

『はい…』

「今ちょっと時間いい？」

『えっと…』

「ちょっと近くのお店でお茶でも。話したいの、ちょっと。」

なんの話…なんだろう…？

・

・

・

金髪の男の人が運転する車に乗って喫茶店にやってきた私とにぃにの彼女さん。

「何飲む？」

『えっ…と…じゃあココアで。』

そう答えると〝すみません″って店員さんを呼んだ彼女さんがココアとホットコーヒーを注文した。

「突然呼び止めてごめんね。びっくりしたよね。」

『………は、い…』

「さっきの彼氏？背の高い色白の人。カッコいいね」

『……彼氏じゃ、ないです』

「そうなんだ…、」

少しの沈黙が流れて暫くすると注文した飲み物が運ばれてきた。

「あのね…」

にぃにの彼女さんは、ホットコーヒーを一口飲んで口を開いた。

「言いにくいんだけど…高嗣にいつまでも付き纏うのやめて貰えるかな？返して欲しいの、高嗣のこと。」

『付き纏う？』

それに返して欲しいってどういうこと？

「お互いいい大人になったわけだし、貴方もひとりで何も出来ないわけじゃないでしょ？」

『………』

「私は、高嗣と付き合ってるわけだし、やっぱり幼馴染って言っても女だし気分は、良くないわけよこっちも。家に行き来されたりすると。」