70億分の2人 (ページ49)

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＿＿＿you side,

「べつにAじゃなくたっておれは、なにもしなくても寄ってくるから、おんなのこたちが。」

『………知ってますけど………』

「同情するなら愛してくれ！」

『え』

「は？知らないの？むかしやってたじゃん、そんなドラマ」

『それ、〝同情するなら金をくれ″ですよね？』

「え？そうだった？んはは、なんでもいいじゃん、まぁ。」

『なんでもよくは…』

「とにかく、利用できるものは、なんでも利用しておきなよ。」

『…いいんですか？本当に？』

「しつこい。」

『だって………』

「あ～もぉっ！おれがいいって言ってるんだからいいんだよ！」

『……………………』

「〝ありがとうございます″って素直に受け取ったらいーの。わかった？」

コクリと頷いて

『ありがとうございます…っ』

〝ありがとう″の言葉だけじゃきっと全然足りないけど。

本気で向き合ってみようって思った。

にぃにのことも。

玉森先輩のことも。

今までずっとにぃにのそばでにぃにのことばかり考えて過ごしてきたから。

ちゃんとに離れて

時間を置いて

自分の気持ちも、にぃにの気持ちも確かめる。

それでもダメだったら…

そしたら…

にぃにのことは、諦めよう。