70億分の2人 (ページ42)

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＿＿＿you side.

「なんだよ」

リビングの入り口付近で顔だけだしてにぃにを眺めてたら

「んなとこいないでこっち来なよ」

『…いいの？』

「ククッ…いいでしょーよ、来なさいよ」

って笑うにぃにの元に駆け寄って背中に抱きついた。

「…わっ、んだよっ、ぶないな…火使ってんだってぇー、」

『……………ごめん』

「や、いいけど。もうすぐ、できるよ」

『…うん』

ワイシャツのにぃにがかっこいいし、料理してる姿もかっこいいし、それに安心するにぃにの匂い。

「ほいっ、できたっ！」

聞こえた声に目を開けて離した身体。

目が合って

『にぃに…』

「ん？」

『…好き』

にぃにを見ると言わずには、いられなくなる言葉。

「Aってさ、それ口癖なの？」

『え？』

「毎回言ってない？」

『だって…好きなんだもん…』

「毎回言われてっとさ、嬉しくもないしグラッともこないよね。」

〝ククッ″って笑うにぃにと泣きそうになる私。

にぃにがどう思ったって…

〝好き″って気持ちが抑えられないから出ちゃうんだもん…言葉に。

計算も嘘もなく、身体から〝好き″が溢れて出ちゃうんだよ、口から…

どうしようもないんだよ…