70億分の2人 (ページ40)

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＿＿＿you side.

『にぃに？』

「どした？」

『ずっと側にいてくれたんだね…ありがとう。』

「べつ。帰ろうと思ったけど心細いじゃん、熱ある時って」

『にぃにに移しちゃってたらどうしよう…』

そう言うとにぃにが私の頭に手を乗せて

「うつんないよ、だからんな顔しないでよ。」

『でも…』

「元気になったらどっか行こ」

『え？』

「今日は、一日安静にしときなよ、いい？」

『…ぅん』

「俺仕事行くけど、早く帰ってくっから。」

『またここに来てくれるの？』

「うん、いいよ、きたげる。」

にぃにに優しくされると嬉しくてどうしようもなくなる。
でも優しくされると…期待しちゃう。

幼馴染ってだけで優しくしてもらえてるだけで…全く知らない赤の他人だったとしたら全然相手にして貰えないんだろうな、私なんて。

「ちゃんと、寝ときなよ」

『わかってるよ…』

「じゃー、行ってくんね？」

『いってらっしゃい……』

玄関まで見送ろうとしたけどにぃにに〝いい、いい！ここで。寝てろってぇー！″って言われて、ベッドに寝そべったままにぃにの背中を見送った。