70億分の2人 (ページ34)

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＿＿＿二階堂 side.

「だってさ、そんな風に言われたら〝あー。もう無理なんだな″って距離を置きたくなるじゃん？
で、にかもそうなってもいいって思ってそんな酷いこと言ったわけでしょ？
なのになに悩んでんの？って話じゃないの？」

「や、別、こうなることを望んでたわけじゃないよ、俺は」

「別に彼女もいるんだし恋愛対象として考えられないならいいじゃん、距離を置いたまんまで。
その方が花子ちゃんも安心じゃないの？
そんないい年した大人がさー、幼馴染だからって互いの家を行ったり来たりしてるわけでしょ？
花子ちゃんからして見たらさいい気は、しないと思うよ？」

「…幼馴染だよ？」

「それ、理解できないんだよね。幼馴染だからなんなの？っていうね。
結局、男と女なわけでしょ？
逆だったら嫌じゃない？」

「や、全く。全然嫌じゃないね」

「嘘だよ、」

「は？嘘じゃねーもん、マジで嫌じゃないよ。」

「思考回路がバカになってんだ、にか」

「は？なってねーわ！」

小さい時から割と結構一緒にいたしさ。
突然距離とか置かれると調子狂うんだっつーの。
だから幼馴染とかいない千賀に話したって共感してもらえねーじゃんか！
話損じゃんかっ！