70億分の2人 (ページ31)

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＿＿＿you side.

何度も振られているのにも関わらず、諦めることも前に進むことも出来ないでいる私。

せめて

せめて…この気持ちが本気だってことだけでもいいからわかってほしい、にぃにに。

そんなことを想いながらいつの間にか眠っていた。

・

・

・

目を覚ますと私の身体に手を乗せたまま眠ってるにぃに。
携帯……って枕元にあった携帯を取り出して

＿＿カシャッ

＿＿カシャッ

写真を撮る。

にぃにの寝顔って可愛い…。

「…撮んな」

ガサガサな声で聞こえた〝撮んな″の声。
でも目は、開いてない。

「俺の寝起きを撮んな…」

『…起きてた、の？』

「ん…、シャッター音で起きた」

にぃにの寝起きは、良くない方だと思う。

『体…痛いんじゃない？』

「劇的に痛いよ」

『ごめ、んね？』

「具合は？どう？」

『…ん、良くなった！』

〝んしょっ″って身体を起こしたにぃにが私のおデコにおデコをくっ付けてきた。

「ん、ほんとだ、下がったね」

『………っ、な』

「マジで心配したんだかんな」

どーせ、妹みたいな幼馴染だからね、私は。
子供扱いして心配したってことでしょ？

『ごめん、馬鹿は、風邪ひかないっていうのにね？』

って笑うと

「や、バカは、風邪引いたことに気付かないだけだかんね？」

って。
どっちでもいいよ、そんなの。