70億分の2人 (ページ27)

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＿＿＿you side.

「おーい、聞いてんの？」

『あんまり…食欲、ない…っ』

「や、ちょっとは、たべた方がいいってぇ、お粥作ってあげっから。ね？」

そんな…眉毛下げて言われたら…

しかもにぃにが作ってくれるなら…

『…っ、たべ、りゅ』

って噛んでしまった言葉に赤面。
なんなの、〝たべりゅ″って！

そんな私を笑って

「ククッ…じゃあちょっと待ってて作ってくっから。」

って部屋から出て行ったにぃに。

熱が高くてしんどいんだけど、幸せ。
なんかシアワセ。

・

・

・

暫くするとお粥を持って部屋に戻って来たにぃに。

ベッドの上にモゾモゾと座り直す私の近くのテーブルに、にぃにが一人用の土鍋を置いて蓋を開けるといい匂いが鼻を掠めて食欲をそそる。

『…美味しそう』

「母ちゃんにつくり方聞いて作ったからたぶん、美味しいはず」

茶碗にお粥をよそって私に〝ほい″ってレンゲと共に渡してくれた。

土鍋だしかなり熱そうだと思い、レンゲに少しだけお粥をよそってフーフーしてると

「やったげよっか？」

ってにぃにが、言うから

『だ、だいじょぶ…っ！』

もう大丈夫だろうとパクっと食べたお粥は、まだまだ全然熱かった……。