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26. ページ26

___you side.


「うるさい、黙れ。そして帰れ。」


「って言ってるけど?どうする?カワウソの赤ちゃんに看病してもらう?」


「誰がカワウソの赤ちゃんだよっ!まじ、で!ヒヨコと話すとバチ疲れる」


「は?ヒヨコじゃねーし!」


「うっせー!早く帰れってぇ!」


『…どっちにも看病してもらわなくていい』


「は?」
「はぁ?」


玉森さんとにぃにの声がハモった。


『子供じゃないし…へいき…』


そう言ってフラフラとエレベーターに乗り込んだ。
一刻も早く横になりたい。















それから記憶は、曖昧で目を覚ましたら自分のベッドの上だった。
怠い…
身体が劇的に怠い……っ、


おでこの上に乗っかる冷えたタオル…
玉森さん?


__ガチャッ


開いたドアから姿を現したのは、玉森さんじゃなく、にぃにだった。


「あ、起きた?」


『……………………っ』


なんで…にぃにが?
パニックになって上半身を起こすと


「どした?なに?大丈夫?」


『…っ、だい、じょぶ…』


不意に伸びて来たにぃにの手が私の額に触れた。



ドクンッ




ドクンッ



一気に上がる体温



「んー、まだ熱いわ」


息が……



できない。



にぃにの手が私の額から離れてようやくできた呼吸。


「食欲は?ある?」


『…………っ、』




どうしよ…久しぶりに会ったから?
だからこんなにドキ ドキするの?
それとも…熱があるからドキ ドキしてるだけ?


どうしたらいいの?
前より断然、好きが増している。

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作者名:K+T | 作成日時:2018年10月3日 3時

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