70億分の2人 (ページ25)

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＿＿＿you side.

玉森さんのアドバイスのもと、少しだけにぃにと距離を置くようにして1ヶ月が、経った。

「おつかれぇ～」

『…お、つかれさま、でした…』

「大丈夫？顔赤くない？」

帰り際に玉森さんが私の額に手を当てる。

『朝から少しだけ熱があって…でも帰って寝れば大丈夫で、す』

「送ってくよ」

『いえっ、玉森さんに迷惑「しんぱいだから、ほら行くよ」』

玉森さんは、相変わらず優しい。
いや、イジワルは、健在だけど、あれからも私の希望通り仲のいい先輩、後輩という関係を続けていてくれてる。

「コンビニでなんか買ってこよっか？」

『いえ…っ、だ、いじょ、ぶです』

「え～、ほんとに？これ、おれしんぱいでかえれなくなるやつかも。」

とかなんとか言いながら、玉森さんに支えられながらエレベーターの前まで辿り着くと

「A？」

にぃにの声が聞こえた。
逃げる元気も今の私には、ない。

「やっほ～」

「どうした？具合悪い？」

「あ、だいじょうぶで～す、俺が看病するんで～」

「は？いいし、俺が看病すっから帰れよ」

そう言って玉森さんから私を奪おうとする。

「運べないでしょ？」

「は？運べるっつーの、お前こそひょろっひょろで運べないだろ？」

「は？俺ひょろっひょろじゃねーし」

そう、玉森さんは、色白でスタイル良いけど、いい身体してるんだよ、にぃに。
ベンチプレスだって47.5キロ10回持ち上げられちゃうし。
とかブツブツ頭の中で考える私。