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18. ページ18

___you side.



それから家に帰っていくらインターホンが鳴ったって、電話が鳴ったって全部無視してイヤホンを耳にはめて、大音量で音楽を流して布団に潜ってわんわん泣いた。














会社に行くと4つ上の先輩の花子さんが


「Aちゃん、おはよ…、どうしたの?」


腫れてる私の目を見てギョッとした顔を見せた。


『ちょっと…色々ありまして…っ』


今朝もにぃにと顔を合わせるのが嫌で早々と会社に向かった。


『花子先輩…、今日とか夜って暇じゃないですか?』


「え?夜?」


『家に帰りたくないんです……』


「玉森くんと何かあった?」


『え?』


「一緒に住んでるんでしょ?」


『いえっ、全く一緒に住んでるとかないですっ!』


「そうなの?」



コクコクと頷くと


「あのね…気を悪くさせちゃったらごめんね?玉森くんと付き合ってて同棲してるって噂聞いたからさ…」


『え。』


「あくまで噂だけど…なんか良く一緒にいるところ見るし仲は、いいんだろうなーって思ってたからさ…付き合ってるんだろうなーって思ってたんだけど?」


『付き合ってないし、同棲なんてとんでもないですっ!』



「あ、そうなんだ!じゃー、誰かがその話してたら嘘だって教えておくね?」


『…因みに…その噂って結構広まってるんですかね?』


恐る恐る聞いた私に花子先輩は、


「んー、まぁ、玉森くんだからね…ちょっと結構広まってるとは、思うよ?」


ちょっと結構って…

ちょっとなのか…
結構なのか…

どっちなの?

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作者名:K+T | 作成日時:2018年10月3日 3時

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