70億分の2人 (ページ15)

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＿＿＿you side.

「まぁ、そういうと思ってたけど」

って言って涙を溢す私の顔にスーツのズボンのポケットから出したハンカチを押し付けた。

「じゃあ、にぃにと上手くいかなかったら俺のとこ来てよ」

くしゃっと一度頭を撫でられて玉森さんは、会議室を後にした。

・

・

・

＿＿ピンポーンッ

「はい」

『にぃに…開けて。』

プツッ＿

インターホンが切られて

＿ガチャ

ドアが開いて、不機嫌そうなにぃにが顔を出した。

「なんだよ」

『……っ、』

「泣くなよ」

って眉毛を下げて困った顔して、頭をポンポンってなでたにぃに

『…だって…っ、』

「ラーメン作ったげるから、シャワー浴びといで」

Tシャツにスウェットを、履いたにぃにがスウェットの、ズボンに片手を突っ込んで空いてる片手で後頭部を触りながらそう言った。

シャワーを浴びてにぃにが立つキッチンへ向かった。

「髪の毛ちゃんと乾かした？」

ラーメンを作りながら問いかけるにぃにの背中に抱きついた。

「うっ、わ、っぶな……、なんだよ」

『…ちょっとだけこのまま』

「……なんかあった？」

『………にぃに…』

「ん？」

『…好き』

〝はいはい″って私の告白を軽くあしらうにぃにに、

『幼馴染としてじゃなくって、一人の男性として…にぃにのこと好きなの…っ！』

告げると振り返ったにぃには、眉毛を下げて少し困った顔をして

「どゆこと？」

『…だから…、好きなの、にぃにのことが…』

「…や、ないっしょ。あっ！お前あれだろぉー！俺のこと騙そうとしてるでしょ？そんな手に引っ掛かんないかんな！」

ってケラケラ笑う。

どうして本気の気持ちが伝わらないんだろう。