70億分の2人 (ページ14)

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＿＿＿you side.

玉森さんの表情には、笑いも冗談の雰囲気も浮かんでなかった。

「今までその、にぃに？に恋してるお前を応援してたけどいつの間にか好きになってた。
だからチャンスないかなーって狙ってた」

『……』

「なんとな～く気づいてたでしょ？」

言われてみれば…
普段飲み会に参加しない玉森さんは、私が参加する飲み会だけは、必ず参加してたし。
(しかも席は、絶対隣をキープしてた)

私以外の女の人を送って行くところも見たことがないし

私以外の女の人を下の名前で呼んでるのも聞いたことがない。

特別扱いされてるとは、思ってたけど…っ、
好きだとは、思っていなかった。

戸惑う私に玉森さんは、ぐしゃぐしゃーって自らの前髪に触れて

「気付いてなかったんだ…？すーぱー鈍感女じゃん」

『すみませんっ、』

「普通気付くだろ」

『ごめんなさいっ、』

「にぃにが好きだって分かってて言うけど…」

玉森さんの言葉に震えてきた、体が。

「俺じゃだめ？」

『…………っ、ご、めんなさい、玉森さんとは…仲良しの先輩、後輩のままが…』

玉森さんの気持ちを聞いたら私ってば、本当になんてことをしてしまったんだろうと。
玉森さんのことを傷つけてしまった。