70億分の2人 (ページ13)

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＿＿＿you side.

「大丈夫？」

『…っ、話しかけないでください。』

フイッとしてその場から立ち去った。
玉森さんは、顔もかっこいいしそれに、優秀。
自慢の先輩では、ある。

そんな、素敵な先輩だったから心を許して色々相談してたのにな……。
悪い人じゃないってわかってるだけにどうしていいかわからない。
そもそも、記憶が曖昧になるほどお酒を飲んだのは、自分。

本当に、玉森さんだっていわば、被害者なのかもしれない。

純粋に慰めようとしたけど、もしかしたら私が迫ったかも知れないし。
なんでこんなことになっちゃったのかな…。

・

・

・

〝話しかけないでください″と言ったところで同じフロアで働いてるし、なんならデスクは、真横だし。

「これ、」

『…………』

渡された書類を無言で取ろうとすると反対側を玉森さんが掴んで離してくれない。

『ちょ…っ、』

「そういう態度は、どうなの？」

『…すみません』

「んね？」

『…はい』

仕事は、仕事。
話さないで過ごせるわけがないんだから清く諦めよう。

会議が終わってフロアに戻ろうとした時にグイッと引っ張られた腕。

使われてない会議室に引っ張り込まれた。

『な、なんですか？』

ドアの前で通せんぼした玉森さんが腕を組んで

「はっきりさせとこうと思って」

『はい？』

「俺はAのことが好きだよ」

あまりにもストレートに…
あまりにも真っ直ぐ私を見て告げるから言葉を失う。