70億分の2人 (ページ2)

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＿＿＿you side.

お風呂から上がってペタペタと廊下を歩いてリビングに向かった。

「紅茶でい？」

キッチンに立つにぃにが聞いてくる。

『…ぅん』

心臓が張り裂けそうなほどドキドキしてる。
いつもの私の定位置のソファーに体育座りをしてキッチンにいるにぃにを、みつめた。

「なんだよ」

って笑うにぃにのこの笑顔が好き。
〝ほい″ってテーブルに紅茶を置いて私の隣に腰を下ろしたにぃに。

ドクン……ッ

ドクン………ッ

『あのね…』

「なによ、改まって」

くるりと身体をにぃにの方へ向けて正座して

『…抱いて欲しいの！』

「は？」

私の言葉に、にぃにが苦笑いを浮かべた。

「や、マジ意味わかんない。なんなの急に？」

『…だめ？』

「なんだよ。誰かになんか言われた？」

『……先輩に…20歳になっても処女は、重いって…』

「そんなの無視しろよ。バカか」

〝あービビったー″って笑ってソファーに寄りかかって天井を仰ぐにぃに。

『やっぱりにぃにも処女は、面倒だって思ってるの？』

「は？そんなん言ってないし」

『じゃあ抱いてよ』

「クフッ…あんね？それって大切な人の為にとっておくもんだかんね？」

『だから…』

「寝言は、寝ながら言え。」

華麗にかわされた私の一世一代の告白。