先輩と私(Ki) (ページ40)

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＿＿＿you side.

『お疲れ様でした』

北山先輩はクライアントの人とご飯に行かなきゃいけないとかでクライアントの人と先に帰った。
勿論、その中に鈴木さんもいるわけだけど…
モヤモヤな気持ちがゆっくり私の心に浸透していく。

「藤ヶ谷さんに会えんのマジで久々だからめっっちゃテンションあがんだけど」

ニカちゃんに一緒にどう？って声を掛けたら二つ返事だった。
藤ヶ谷先輩に会えるって興奮してて可愛い。

「あ、あれそうじゃない？」

お店の中で席に座ってる藤ヶ谷先輩を見つけてニカちゃんが割と大きめの声で

「藤ヶ谷さーん！」

って呼んで手をブンブン振ると藤ヶ谷先輩は、驚いた顔をして

「なんだ、高嗣も来ちゃったの？」

って笑った。

『ごめんなさい、勝手に誘っちゃって』

「いいよ、大丈夫。」

って優しく微笑む藤ヶ谷先輩にちょっとドキっとした。
やっぱり、かっこいいわ、藤ヶ谷先輩。

「藤ヶ谷さん、俺のこと見えてる？」

「なんだよ、高嗣」

「クククッ、めっっっっちゃ嬉しい！」

って本当に嬉しそうに笑ってはしゃぐニカちゃん。

『藤ヶ谷先輩、知ってます？ニカちゃん先輩のこと好きすぎて待ち受けにしてるんですよ？』

「え？マジで？どれ、高嗣、見してみ」

「や、恥ずいんだけどっ！でもほんとっ、大好きって言うと嘘っぽく聞こえそうだから…
俺、結構好きなの、藤ヶ谷さんのこと」

「ははっ、なんだよ、高嗣～」

「や、だってマジでかっこいいもん。ねぇ？」

『え？あ、うん、藤ヶ谷先輩は、かっこいいですよ、それに加えてこんな風に料理取り分けてくれたりグラス開けばすかさず〝次なに飲む？″とか聞いてくれるとことかも女子の私より気配りが出来て…』

藤ヶ谷先輩ってスパダリだよね？