先輩と私(Ki) (ページ30)

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＿＿＿you side.

さてと…夜ご飯作ろうかな…？
その前に手を洗おうと洗面所へ行くと

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ！』

髪の毛から水滴をポタポタ垂らした裸の北山先輩が

「お、ちょうどいいとこに。それ取って」

『ど、ど、どれですか？』

「髭剃り、」

手で目を覆って洗面台にある髭剃りを北山先輩に手渡した。

「さんきゅー」

って閉められたバスルームのドア。

ドキドキする私の心臓。
いや、居候させてもらってるからとやかく言える身じゃないけれど…
もう少し考えて欲しいよ、北山先輩…っ！
シャワーで濡れた北山先輩の色気がなんか……。
もうもうもうっ！
やめよう、変に意識するのは。

パシパシと自分の頬を両手で叩いて気合を注入してキッチンに戻った。

・

・

・

「おっ、今日は、唐揚げっすか」

またまた上半身は、裸で私の背後にやってきた北山先輩がいい匂いを漂わせて覗き込んでくる。

『そうです、唐揚げとキャベツの千切りとお味噌汁ですよ、』

「んふふ、美味そう」

『期待値あげちゃダメですよ、ほら早く上着て来てくださいっ』

「ん、ちょい涼んでから着る」

って上半身裸のままソファーに座った先輩は、ノートパソコンを開いた。

『お仕事ですか？』

「ん、明日の婚活パーティーの最終確認な」

ってパソコンを見るその真剣な眼差しにドキっとさせられる。
胡座かいて、上半身裸で真剣にパソコンを見る北山先輩が超絶かっこいい。

なんで私なんだろう…？

って本当に思う。

そもそも、北山先輩の気持ちを知った上で私は、こんな風に先輩の家に居候してていいのかな？
ちょっと無神経すぎ？

「おいっ、唐揚げ焦げるぞ」

『わっ！』

またいつの間に背後に？！
そしていつの間にTシャツを着たの？！