先輩と私(Ki) (ページ14)

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14. ページ14

＿＿＿＿you side.

えっと…

一旦落ち着こう。

さっきのは……キスじゃなかったのかな？

勘違いかな？
あっ、もしかしてアメリカンスタイル？

ほんの一瞬のキスだったのに北山先輩の唇の感触がこんなに残ってる…。
やっぱりあれは………キスだったの？

あーーーーっ、もぅ、訳わかんない！！

だってこの数年間北山先輩が私を好きだなんて素ぶり一度も無かったし？
ただの先輩と後輩で北山先輩のことを、恋愛対象に思ったことも無かったし…
厳しくも優しくて面倒見のいい先輩で、好きだったけどさ…
人として好きってだけだったしな…

いつから先輩は、私のことを〝好き″になったんだろう？
思えばいつも私の話ばかりで先輩の話ってあまり聞いたことがないな…。
話を引き出すのが上手いんだもん、先輩って。

これから一緒に住むっていうのにどうしたらいいの？
やっぱり家に帰る？

いや、やだよ…犯人が〝顔がバレちゃしょうがない…″とかって巻き込まれたりしたらやだし。

ホテル住まいは、お金かかっちゃうし。

友達の家？いや、でもな…彼と同棲してるもんな…無理か。

もうわけわかんないから寝ちゃおう。
全部夢だと思って。

北山先輩焼き鳥屋で飲んでたし酔ってたのかも。
朝になったらきっと忘れてるよね？