先輩と私(Ki) (ページ11)

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＿＿＿＿you side

シャワーを浴びてリビングに戻ると北山先輩がソファーに横になってテレビを観ていた。

『お先でした！』

「んー、」

一人暮らしだと家に帰ってからは、誰かと会話をすることなんてないからなんだか変な感じだ。
まさか自分の身近で殺人事件が起こるなんて思いもしなかった。

「なんか飲みたいなら冷蔵庫の中開ければ何かしら入ってんだろ」

『はーい』

冷蔵庫を開けるとペットボトルの水がズラっと並んでた。
なにかしらって水しかないし。

『食材まるでないじゃないですか』

「ぁあ。ほぼ外食かコンビニだから」

『…早死にしますよ』

「だから家政婦欲しいって言ってんだよ」

『なるほど！』

〝ところでさ″って北山先輩がソファーに腹ばいになって私を見て

「お前って料理できるわけ？」

って。

『出来ますよ？一応…味は、アレですけど…』

「出来んだ？んふふ、じゃーまぁお手並み拝見だな」

ってニヤッと笑った。

『期待しないでくださいね？』

「あ？するわけないだろ。」

〝フッ″って鼻で笑われた。
なっ！
するわけないって酷くない？
まぁでも普段の私を知ってる先輩からしてみれば妥当な反応でもあるか。なんて自分自身のことなのに妙に納得した。